好調フェデラー 今季3勝目
男子テニスのマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)は2日、シングルス決勝が行われ、第4シードのR・フェデラー(スイス)が第5シードのR・ナダル(スペイン)を6-3, 6-4のストレートで下し、11年ぶり3度目の優勝を飾った。今回の優勝は全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)、BNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)に続き今季3勝目。 この日、ファーストサービスが入った時に87パーセントの高い確率でポイントを獲得したフェデラーは、テンポの早い攻撃で試合を優位に展開。ナダルに1度もブレークを許さず、自身はナダルのサービスゲームを2度破って、1時間34分で頂点に立った。 フェデラーとナダルのライバル対決は今回が37度目で、フェデラーの14勝23敗となった。今季は、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)決勝、BNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)4回戦に続き、フェデラーの3連勝。 また、今回がマスターズで26度目のタイトル獲得となり、マスターズ30勝を誇るN・ジョコビッチ(セルビア)の歴代最多記録まで4つに迫った。 35歳のフェデラーは昨年、膝の怪我で7月のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)以降の大会を全て欠場。世界ランキングでは2002年の10月以来14年ぶりにトップ10から転落し、2000年以来16年ぶりとなる無冠のシーズンを送った。 しかし、復帰戦の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)決勝ではナダルを破って優勝を飾り、BNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)でもタイトルを獲得するなど絶好調をキープしている。 一方、敗れたナダルは今回が5度目のマイアミ・オープン決勝だったが、惜しくも大会初優勝とはならなかった。
試合後の(左から)フェデラーとナダル