1アンダーフィニッシュの宮里藍。グリーン周りの好調が今後につながる
宮里藍 「踏んだり蹴ったり」の中で得た手ごたえ
◇米国女子◇ANAインスピレーション 最終日(2日)◇ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)◇6763yd(パー72) わずかに復調の兆しが見えた気がした。43位から出た宮里藍は最終日を3バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「72」でプレーして、通算1アンダーの40位でメジャー4日間の戦いを終えた。 出だしの1番をパーとして迎えた2番。ティショットを左サイドに曲げたが、白杭のわずか内側にボールが止まった。第2打はグリーン右サイドのバンカーに運んだが、このバンカーショットがグリーンを大きくオーバーして、反対側のバンカーへ。「うまく打てた」と、この第4打目を直接カップに沈めて渾身のパーセーブとした。宮里に帯同する父・優さんも「派手なプレー」としながらも、胸をなでおろした。 続く3番ではフェアウェイからの第2打を再びグリーン手前のバンカーへ。第3打はグリーンに届かず4オン2パットのダブルボギーを喫した。「ゴルフは踏んだり蹴ったりだけど、そのあと落ち着いてパーを重ねていけた」と叩いたダブルボギーよりも、ミスを引きずることなく、メンタル面をコントロールできたことへの手応えが大きかったと評価した。 今回の4日間でショット、パットとともにフィーリングが戻ってきた。加えて、しのいだパーセーブから、宮里がプレーの軸とするグリーン周りが好調だったことも、攻めのゴルフへの自信を後押しした。「スコアと噛み合うようになるまで、ゲームを辛抱強くやっていきたい」。成績では分からない見えない収穫を手にしたメジャー初戦となった。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/糸井順子)
1アンダーフィニッシュの宮里藍。グリーン周りの好調が今後につながる