「最悪だ」階段事故でマスターズ欠場の世界1位ジョンソン
◇メジャー第1戦◇マスターズ 初日(6日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7435ヤード(パー72) 世界ランキング1位のダスティン・ジョンソンは6日(木)、前日の階段事故による腰痛の影響で今季のメジャー初戦「マスターズ」を急きょ欠場した。スタート前に練習場でクラブを振って状態を確認し、スイング中の痛みが取れないことからプレーを断念した。 悲劇というほかなかった。ジョンソンは5日(水)、コースから宿泊しているレンタルハウスに戻った後、3段の階段を降りようとした際に、靴下をはいた足を滑らせて、腰とひじを強打した。 大会初日は、出場の意向を持ってコースに入り、午後2時3分のスタートに間に合わせるべくドライビングレンジで練習を開始。パッティンググリーンでボールを転がした後、ティオフ直前に大会に棄権を申し入れた。 「プレーするためにできることは何でもやった。昨晩は一晩中、患部を冷やして、温めて、冷やして…を繰り返した。今朝もそうだ。軽くスイングすることはできても、普段のスイングをすると…戦える状態だとは思えない」。バックスイングが上がっても、インパクト時の痛みがやわらがない。世界ランク1位に上り詰めた2月の「ジェネシスオープン」から出場試合3連勝を飾って乗り込んだオーガスタ。初のグリーンジャケット獲得への戦いは、まさかの形で翌年以降に持ち越された。 報道陣に囲まれ「たぶん、2日もすれば元気になる。これが月曜日に起こっていたら…こんなことにはならなかったはずなんだ」と意気消沈のジョンソン。「最悪だ。プレーしたかった。僕はキャリアでいま、最高のゴルフをしてきた。毎年楽しみにしている試合だったのに」と、うなだれた。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)
無念の棄権となったダスティン・ジョンソンは悲壮感を漂わせた