ビッグスコアの原江里菜が2位浮上 ”やけ酒”続きに終止符打てる!?
◇国内女子◇スタジオアリス女子オープン 2日目(8日)◇花屋敷GCよかわコース(兵庫県)◇6293yd(パー72) 37位からスタートした原江里菜が、「64」のビッグスコアで優勝争いに名乗りを挙げた。前半4番からの6連続を含む8バーディを奪ったほか、17番では155ydの2打目を直接カップに沈めてイーグルを奪取。首位と4打差に迫る、通算7アンダー2位タイに急浮上した。 「久しぶりにショットが良くて気持いいラウンドだった」。笑顔が止まらないのも無理はない。今季は、オフに取り組んだスイング改造がフィットせず、開幕戦から3試合連続で予選落ちと出遅れた。「ただ上げて打つ、みたいにオートマチックに振りたい」とスイングリズムを速めようと試みたが、体の開きを抑えきれず、なかなか球筋が安定しなかった。葛藤の末に、先週からリズムをやや遅くした調整が、この日のラウンドでピタリとはまった。 毎週のように予選カットラインを意識する戦いが続いていたことで、ストレスにより「お酒の量はすごい増えましたね」と笑う。試合の日は一滴も飲まない戒めは守りつつ、「(試合後の)日、月、火は二日酔いになるくらい飲んでいた」と“やけ酒”が続いていた。それだけに「こういう位置でラウンドできたのは、すごく良かった」と喜びもひとしおだ。 とはいえ、バーディラッシュの実感も乏しく、最終日は「大たたきをしないこと」を目標に挙げるなど、まだまだスイングへの信頼は薄い。その中でも、このビッグスコアは、沈んでいた気持ちを高めてくれる何よりの薬となる。「あした打ったとしても、気持ち良くお酒が飲めると思う。本当にうれしい」と、安堵した様子だった。(兵庫県三木市/塚田達也)
6連続バーディを含む「64」に「楽しかった」と笑顔で最終グリーンを降りた原江里菜