ジダン監督「10人で同点にした時点で頭を使うべきだった」
ジダン監督はサンティアゴ・ベルナベウでインタビューに答えた。 「結果には満足していない。常にハードワークを続けたし、我々は負けにふさわしくない試合をした。試合の流れを引き寄せるためのゴールを奪うチャンスはあったが、それをものにできなかった。チャンスをものにできなければ試合の流れを手放すことになるが、それが現実になった。結果には失望している。10人で2―2に追いついた時点で、引き分けるために頭を使うべきだった」 R・マドリードは92分に決勝ゴールを奪われ2―3で敗戦したが、リーグ戦の行方はまだわからないとジズー(ジダン監督の愛称)は語った。 「1人少ない状態でも我々は3点目を狙いにいった。そのため、ラストプレーのスローインの時は陣形が整っていなかった。そして案の定、失点した。もう1度試合を振り返る必要があるが、何をしてももう結果は覆せない。だがリーグ戦は残っている。次の試合に集中しなくてはならない(4月26日にはアウェーでデポルティーボ・ラ・コルーニャとの試合を控えている)」 ジダン監督はFCバルセロナのリオネル・メッシについてもコメントした。 「メッシはチームに違いをもたらせる選手だ。今日は2得点を挙げた。一方、我々はバルセロナを追い詰める得点を決めるチャンスをものにできなかった。偉大な相手と戦った試合だった。」 セルヒオ・ラモスがレッドカードで退場になったのは「ジェラール・ピケの抗議が実った」からだという憶測に話が及ぶと、ジダン監督は話題から逃げた。 「それについては何も知らない。セルヒオ(ラモス)へのレッドカードは受け入れるしかない。退場によって試合が崩れたし、少し失望した。得点するチャンスはあったにもかかわらず、それを決めきれなかった。最終的にゴールを奪われ負けてしまった。実際、10人で同点にするために前線からプレッシャーをかけることはリスキーだった。結果的にその報いを受けてしまったが、選手たちを責めることはできない。そして、この試合の結果が何かを変えるわけではない。まだリーグ戦で優勝する可能性は残っている。リーグ戦で首位を明け渡したことになるが、まだ最後まで希望は残っている」 前節までけがで離脱していたベイルをスタメンで起用したが、新たに左脚を負傷して前半で交代した。彼の起用については後悔していないと断言した。 ジダン監督は試合前日にベイルと面談し状態を確認したが、「具合は問題なく、出場意欲をみせていた」という。 「私は何も後悔していない。しかし、彼に起こったことにはがっかりしている。出場したい、問題はないと語っていた。そして試合開始時も問題なかった。しかし防ぎようがないことが起こった。けがの具合を見ていく必要がある。24日に検査する予定だが、軽いけがであってほしい」と締めくくった。