ナダル 10度目Vに向け好発進
男子テニスのバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)は26日、シングルス2回戦が行われ、第3シードのR・ナダル(スペイン)が世界ランク69位のR・デュトラ・シルバ(ブラジル)に6-1, 6-2のストレートで快勝し、2年連続10度目の優勝に向けて好スタートを切った。 第1セット、序盤からストロークが冴えていたナダルは第2ゲームでいきなりブレークに成功。その後もドロップショットなどを織り交ぜた多彩な攻撃を展開し、わずか1ゲームしか与えずにこのセットを先取。 続く第2セットは、デュトラ・シルバの強打に押されて第2ゲームでブレークを許してしまう。しかし、落ち着いていたナダルは第3ゲームですぐさまブレークバック。試合の流れを引き戻すと、その後はデュトラ・シルバに1ゲームも与えず1時間14分で勝利を手にした。 3回戦では、世界ランク66位のK・アンダーソン(南アフリカ)と対戦する。両者は今回が4度目の対戦で、ナダルの3連勝中。 アンダーソンは2回戦で第13シードのD・フェレール(スペイン)を下しての勝ち上がり。 ナダルは、今大会に7年連続13度目の出場。過去のバルセロナ・オープンでは2005年から2009年にかけて5連覇、2011年から2013年で3連覇を達成しており、昨年は決勝で錦織圭を破って大会史上最多の9度目の優勝を飾った。 前週のモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)では、オープン化以降初となる同一大会で10度の優勝を飾る偉業を達成。さらに、49勝のG・ヴィラス(アルゼンチン)を抜いてクレー大会で歴代最多の50勝目、キャリア通算70勝目をあげる快挙を成し遂げた。 また、日本勢では第2シードの錦織が右手首の怪我を理由に欠場。錦織の欠場によりラッキルーザーとして本戦出場を果たした杉田祐一は1回戦でT・ロブレド(スペイン)、2回戦でR・ガスケ(フランス)を破る快進撃で初のベスト16に進出。3回戦では第7シードのP・カレノ=ブスタ(スペイン)と顔を合わせる。
モンテカルロ時のナダル