ゲーリー・サンチェスは、昨季終盤にニューヨーク・ヤンキースの正捕手に抜擢されると、本塁打を量産。出場51試合目にして20本の本塁打を放ち、メジャーリーグ史上最速記録を更新。最終的に53試合に出場して、打率.299、20本塁打、42打点という活躍を見せ、新人王投票で2位に入った。

 チーム再建を目指すヤンキースで大きな期待を集めるサンチェスは、WBCでも優勝候補に挙げられるドミニカ共和国出身。同国の中心選手となることが期待されていただけに、周囲から辞退を迫られたのではないかという疑念を持たれた。

 しかし、サンチェスは自身で下した苦渋の決断であるとし、誰かにWBCに参加しないように言われたことはなかったと記事の中で説明している。

 昨シーズン終盤に彗星の如く現れ、今ではヤンキース債権の旗手として大きな期待を集める逸材。初めて1シーズンを通じて戦い抜くために下した代表辞退という決断が正しかったことを、MLBの舞台で示すことになる。

【ゲーリー・サンチェス】ドミニカ共和国・サントドミンゴ出身のプロ野球選手。ニューヨーク・ヤンキースに所属する右投右打の捕手。2009年にヤンキースと契約し、傘下チームで経験を積み、15年にメジャーリーグデビューを果たす。16年8月に出場機会を得ると打率.389、11本塁打、21打点と大活躍を見せて、捕手として初めて月間最優秀新人と月間MVPに選出された。打撃だけではなく、守備でも高く評価される次代のホープ。


VictorySportsNews編集部