次は私の番! 松森杏佳が2年連続の姉妹Vへ意欲
◇国内女子◇サイバーエージェントレディス 事前(27日)◇グランフィールズCC(静岡県)◇6501yd(パー72) 前週の「フジサンケイレディス」を自己ベストの3位タイで終えた松森杏佳が27日、姉の松森彩夏とともに練習ラウンドし、自身のツアー初優勝に向けて最終調整を行った。「先週の結果で手ごたえが得られたし、自信にもなった。今週も頑張りたい」と、姉妹で仲良く3位に並んだ前週の勢いそのままに大会を迎える。 気持ちを新たに再びの躍進を狙う。前週を同じく3位とした 姉の彩夏とは1つ違いの20歳。プロ2年目となる今季はQTランク36位の資格で初のフルシーズンを戦っている。これまでは、昨年10月の「富士通レディース」でツアー初優勝を飾った姉の陰に隠れがちだったが、前週の優勝争いがツアー初の“姉妹同時トップ3”となり、一躍スポットライトを浴びる存在となった。 姉とは、毎日のように一緒にお風呂に入るという仲の良さ。初のフルシーズンを戦う上でもその存在は大きい。普通なら1年目は、プレー経験のないコースでの戦いが続いて攻略に手こずるところだが、「(姉に)教えてもらえるので、コースの状態を知ることができて助かっている」という。 前週の好プレーにより、それまで漠然としていた初優勝への距離感が、俄然現実味を帯びてきたことは大きな収穫だ。「(最終日は)もったいないミスが多かったし、アンダーで回れる力がないと優勝できないと感じた。勝負どころでバーディを獲ることがカギになると思う」と、課題のイメージがより明確になった。 昨年大会は福嶋浩子が初優勝を遂げ、通算24勝の姉・福嶋晃子とともにツアー初の“姉妹優勝”を達成した。「2番目(の姉妹V)になれるかは、私にかかっている。今週で達成?頑張りたいですね」と、2年連続の快挙へ意欲的だった。(静岡県三島市/塚田達也)
2年連続の姉妹Vに向けて意欲を示した松森杏佳(右)と姉の彩夏