青木功は最年長出場記録更新も 尾崎将司「屈辱の限り」
◇国内男子◇中日クラウンズ 初日(27日)◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)6545yd(パー70) 5年ぶりに同組でプレーした2人のレジェンドは大幅な出遅れに唇をかんだ。青木功は「85」で15オーバー104位、尾崎将司は「83」で13オーバー103位とともに大崩れ。あす2日目の決勝ラウンド進出は厳しくなった。 74歳の青木は2番(パー5)で5mのパットを沈めて出だし2ホールをパーで切り抜けた後、3番でグリーン左手前のバンカーからの脱出に2打を要すなどしてトリプルボギー。自身が持つツアー最年長出場記録を73歳241日に更新したが、「エージシュート(実年齢以下のスコアで1ラウンドを回ること)を狙ったけれどダメでした」と肩を落とした。 70歳の尾崎も6ボギー、2ダブルボギー、1トリプルボギーという内容に「ここはズルズル行きやすいコース。自分の気持ちが落ちたら、簡単にスコアも落ちてしまう。体はどうってことない。そりゃあ、プロだから良いショットもある。でも悪いショットが多かった」とため息。予選同組のもうひとり、20歳の星野陸也とのラウンドを終え「ああいう活きのいい若い選手に、少しでも片鱗を見せたかったけれど、できなかったことがオレにとっては屈辱の限り」と無念そうに話した。 長年にわたってしのぎを削ってきた2人。2012年「日本オープン」以来の同組プレーに、青木は「悪いなら悪いなりに火花を散らしたが、お互い悪いのが出た」とこぼしたが、昨年は初日9ホールで棄権したこともあり「2人でこうやって元気にやっているのを(ファンに)見せられたのは良かった」と、18ホールを終えたことには満足感も示した。 「欲張りだから、70台で回りたいというのもある。けれど、今でもコースに立てることが我々の人生」(青木)。この初日のギャラリー数は昨年比1.5倍の3221人。残された共演の時間は、まだ18ホールある。(愛知県東郷町/桂川洋一)
5年ぶりに同組でプレーした青木功と尾崎将司はともにスコアを崩した