シャラポワ 復帰戦は4強止まり
女子テニスのポルシェ・テニス・グランプリ(ドイツ/シュトゥットガルト、レッドクレー、WTAプレミア)は29日、シングルス準決勝が行われ、ワイルドカードで出場のM・シャラポワ(ロシア)が世界ランク19位のK・ムラデノヴィック(フランス)に6-3, 5-7, 4-6の逆転で敗れ、ドーピングよる15カ月間の出場停止処分からの復帰戦での快進撃はベスト4でストップした。 第1セット、ファーストサービスが入った時に86パーセントの高い確率でポイントを獲得したシャラポワは、ムラデノヴィックに1度もブレークポイントを与えずにこのセットを先取。 第2セット、シャラポワは第1ゲームでいきなりブレークに成功したが、第4ゲームでブレークバックを許す。その後も一進一退の攻防が続いたが、シャラポワは第12ゲームで2度目のブレークを許してセットカウント1-1に。 迎えたファイナルセット、サービスとストロークの精度が落ちてきたシャラポワは、第6ゲームで先にブレークを許してしまう。ムラデノヴィックのサービング・フォー・ザ・マッチで迎えた第9ゲームでブレークバックに成功したが、直後の第10ゲームでサービスをキープすることが出来ず、2時間38分で力尽きた。 昨年の全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)期間中に受けたドーピング検査で、禁止薬物であるメルドニウムの陽性反応が出たシャラポワは、当初2年間の出場停止処分を国際テニス連盟(ITF)から言い渡された。しかし、判決を不服とし、スポーツ調停裁判所(CAS)に控訴。その結果、15カ月間の出場停止処分へ減刑された。 シャラポワは今大会、他の選手から多くの批判を受ける中、主催者推薦を受け入れて出場。15カ月ぶりの実戦となった1回戦では世界ランク36位のR・ビンチ(イタリア)に7-5, 6-3、2回戦では同胞のE・マカロバ(ロシア)に7-5, 6-1、3回戦では同73位のA・コンタベイト(エストニア)に6-3, 6-4で勝利し、ここまで1セットも落とすことなく勝ち上がっていた。 一方、勝利した23歳のムラデノヴィックは決勝で、第4シードのS・ハレプ(ルーマニア)とワイルドカードで出場のL・シゲムンド(ドイツ)の勝者と対戦する。
決勝進出とはならなかったシャラポワ