宮里藍は“変化の年” 6月までに国内4試合目の出場へ
◇国内女子メジャー◇ワールドレディスサロンパスカップ 事前(2日)◇茨城GC西コース(茨城県)◇6670yd(パー72) 今年、米国女子ツアー12年目のシーズンを迎える宮里藍が、新たな模索を続けている。シーズンオフに宣言したように、今年は一週間のルーティンや試合日程の組み方を変えた。「自分のゴルフに良い刺激になるかなと。アメリカの試合に出られないリスクはあるけど、それ以上に得るものもあると思う」。 今季は、3月の国内女子ツアー開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」に出場したあと、今週の「ワールドレディスサロンパス杯」に続き、2週間後の「中京テレビ・ブリヂストンレディス」、さらに3週間後の6月「サントリーレディス」への出場を予定している。この時期までに国内4試合に出場するのは、宮里が主戦場を米国に移した2006年以降、初めてのことだ。 今季の米ツアーには2月の「ホンダLPGAタイランド」から5試合に出場して、4戦で予選通過。「やっとショットとパットも噛み合ってきて、60台も出せるようになってきたし、去年より戦えていると思う」という手応えもある。メジャーなど大きな大会が続く6月以降は米ツアーに専念予定で、この時期の国内ツアーで流れを整えたいという狙いがある。 今年は、09年から14年まで開催されていた西コースに舞台が戻った。「よく知っているコース」と宮里はいう。飛ばし屋有利とされる東コースとは違い、西コースはグリーンが小さく、花道が使いやすいなど、より戦略がものをいう。「日本のコースの中で、1、2を争うくらい好き」と歓迎した。 先週日曜日の兄・優作の優勝は、ここ茨城GCでの練習中に、名古屋にいるマネージャーから沖縄にいる母を経由してホールバイを聞いており、「まったく練習にならなかったです」と苦笑い。翌月曜日、今度は野村敏京の米ツアー3勝目を「ずっと速報を見ていました」と、続けざまに優勝を知ることになった。今度は自分の番――。そんな思いを心の中で整理するのも、宮里にとっては慣れた作業だ。(茨城県つくばみらい市/今岡涼太)
火曜日は仲の良い横山倫子と練習ラウンドを行った宮里藍