ドイツとフランスの移籍市場
バルサのテクニカル部門は、将来有望な選手たちを探すべく、スカウティング網を利用し、全ての主要リーグ、トーナメントの情報を得ており、移籍市場の動向を調査している。 オランダにも獲得の可能性のある選手たちがいるものの、スポーツディレクターを務めるロベルト・フェルナンデス氏やアシスタントスタッフたちが今シーズン注目しているのは、ドイツとフランスである。 最近挙がっている名前は、OGCニース所属のコート・ジボワール人MFジャン・セリである。 バルサは前スポーツディレクターのアンドニ・スビサレッタ氏の在任中よりドイツにすでに注目しており、スカウトたちがブンデスリーガやチャンピオンズリーグの試合会場に足を運ぶことも多くなっている。 ボルシア・ドルトムント所属のウスマン・デンベレに関しては1年前に4番目のフォワードとしてすでにオファーを出しているため、彼を追いかける機会は少なくなっている。ドイツは才能の宝庫であり、他にもバルサのDNAを持った選手たちがブンデスリーガでプレーしている。 例えば、複数ポジションでプレー可能なバイエルン・ミュンヘン所属の21歳ヨシュア・キミッヒも素晴らしい選手ではあるが、金銭面に難があり、少し前のダビド・アラバと同じぐらいの金額が必要とされる。 サイドバックに注目すると、コンゴ人で降格圏内のFCインゴルシュタットに所属している23歳マルセル・ティセランやVflヴォルフスブルク所属の26歳セバスティアン・ユングも注目すべき選手たちだろう。冬の移籍マーケットでは31歳のポーランド人ウカシュ・ピシュチェクも注目を集めていた。 選手獲得に関しては、マルク・バルトラ所属のドルトムントが大きな注目を集めている。セルジ・ロベルトがセルヒオ・ブスケツのポジションを将来的に引き継ぐことは可能ではあるが、複数のスカウトたちが同ポジションの21歳のユリアン・ヴァイグルに注目している。サイドアタッカーのヴェルダー・ブレーメン所属21歳セルジュ・ニャブリも良い選手ではあるが、獲得の優先順位としては低い。 バルサのスカウティング網はリーグ・アンにも及んでおり、リーグ・アンはリーズナブルな値段で移籍可能な将来有望なダイヤの原石が眠っている、重要な市場のひとつである。サミュエル・ユムティティについては、すでにスターティングメンバーに定着しており、2,200万ユーロで獲得となった。 PSG所属24歳のマルコ・ヴェッラッティにも大きな期待を寄せているが、彼だけではない。ASモナコ、オリンピック・リヨン、オリンピック・マルセイユといったクラブの試合にもバルサのスカウトたちが頻繁に訪れている。今シーズンの注目の的となっているのは、モナコ所属の右サイドバックを務める24歳ジブリル・シディベとセンターバック(複数ポジションでプレー可能)の21歳アルマミ・トゥーレの2選手である。 その他のリーグ このようにドイツとフランスが主な選手の獲得先となっているが、イタリア、ポルトガル、オランダ、ベルギーといったリーグも忘れてはならない。本紙でも以前紹介した通り、バルサはアヤックス・アムステルダムの所属のダビンソン・サンチェスのためだけでなく、同クラブの下部組織に所属する期待の若手4選手(ドニー・ファン・デ・べーク、ヴァーツラフ・チェルニー、アブドゥルハーク・ヌーリ、マタイス・デ・リフト)をチェックするためにアムステルダム・アレナと訪れている。このうちの何人かの選手たちがバルサでプレーしてくれることを期待することにしようではないか。