文=BBCrix編集部
1位:広島 若き力が躍動! 鈴木は初4番、新人の加藤&床田はプロ初勝利
©共同通信【月間成績】
16勝10敗1分 チーム打率.268(リーグ1位) チーム防御率3.41(リーグ4位)
【トピックス】
・ジョンソン、中崎翔太が抹消も、開幕2戦目から10連勝をマーク
・23歳の鈴木誠也が、4月11日の巨人戦で初めてスタメン4番に座る
・加藤拓也と床田寛樹がプロ初勝利。新人投手の好投が光る
【BC編集部が選ぶ3・4月MVP】
鈴木誠也 27試合 打率.318、5本塁打、19打点
【寸評】
本拠地開幕戦で大敗したものの、翌2戦目から怒涛の10連勝をマーク。エース・ジョンソン、守護神・中崎翔太が故障で戦列を離れたが、ドラフト1位の加藤拓也、同3位の床田寛樹がプロ初勝利をつかむなど、若手投手が次々と台頭。中継ぎでも薮田和樹、中田廉らが好リリーフを連発した。打線は昨季に続き好調で、月間打率.268はリーグ1位。昨季ブレークした鈴木誠也も好スタートを切り、若き4番として打線をけん引した。
2位:阪神 メッセ、糸井ら主力が活躍も……月間23失策で取りこぼし多数
©共同通信【月間成績】
14勝10敗 チーム打率.243(リーグ4位) チーム防御率2.76(リーグ2位)
【トピックス】
・4月2日の広島戦で、糸井嘉男が移籍後初本塁打をマーク
・4月19日の中日戦で、鳥谷敬が歴代単独2位となる1767試合連続出場を記録
・4月27日のDeNA戦でドリスが10セーブに到達。月間10セーブは球団タイ記録
【BC編集部が選ぶ3・4月MVP】
メッセンジャー 5試合 4勝0敗、防御率1.95
【寸評】
新加入の糸井嘉男が3番にフィット。福留孝介、鳥谷敬も打撃好調で、ベテラン勢が打線をけん引した。投げては開幕投手のメッセンジャーが負けなしの4連勝をマーク。4月14日の広島戦でも7回1失点と好投し、相手の連勝を「10」で止めた。2年目のドリスも球団記録に並ぶ月間10セーブをマーク。投打ともに主力が額面通りの活躍を見せたが、月間23失策は12球団ワースト。守乱で取りこぼす試合が多く、安定した戦いではなかった。
3位:巨人 期待の新戦力に明暗 開幕5連勝も終わってみれば貯金「1」
©共同通信【月間成績】
13勝12敗 チーム打率.247(リーグ2位) チーム防御率2.72(リーグ1位)
【トピックス】
・野球賭博関与で1年間の失格処分を受けていた高木京介が、育成選手として復帰
・開幕5連勝スタートを切るも、4月9日の阪神戦から5連敗
・育成出身の篠原慎平が、4月19日のヤクルト戦で初登板初勝利をマーク
【BC編集部が選ぶ3・4月MVP】
菅野智之 4試合 3勝0敗、防御率1.76
【寸評】(200W)
開幕5連勝スタートもすぐさま5連敗。昨季同様、好不調の波の大きさを早くも露呈した。そんななか、菅野智之、坂本勇人、阿部慎之助と主力が好発進。菅野は4月18日のヤクルト戦、同25日の広島戦で連続完封をマークし、WBCの影響を感じさせない好投を連発。坂本も月間打率.330を記録するなど好調だった。新外国人のマギー、カミネロはチームにフィットしたが、FA加入の森福允彦は救援失敗を連発。新戦力の明暗がくっきり別れた。
4位:DeNA 期待の新戦力が活躍! しぶとく戦い抜いた序盤戦
【月間成績】
11勝12敗2分 チーム打率.241(リーグ5位) チーム防御率3.57(リーグ6位)
【トピックス】
・4月9日の中日戦で、ドラフト1位の濱口遥大がプロ初勝利。7回途中1失点の好投
・4月16日のヤクルト戦から、山崎康晃に替え、新外国人のパットンを抑えに指名
・4月27日の阪神戦で、筒香嘉智が今季初本塁打をマーク。開幕から92打席目
【BC編集部が選ぶ3・4月MVP】
ロペス 25試合 打率.333、4本塁打、21打点
【寸評】
今季初の勝ち越しは5カード目のヤクルト戦。それでも勝ち試合をしぶとくモノにし、5割復帰こそかなわなかったが、借金「1」で4月を終えた。主将・筒香嘉智は月間打率.275、今季1号まで92打席を要したものの、筒香の前後を打ったロペスが同.333、4本塁打、21打点と活躍。投げては新外国人のクライン、ウィーランドが先発で好投。ドラフト1位左腕の濱口遥大は2勝0敗、防御率1.17の成績を残し、4月は新戦力の活躍が光った。
5位:ヤクルト 故障者続出で自慢の打線が低調……頼みの山田は打率1割台
【月間成績】
10勝15敗 チーム打率.229(リーグ6位) チーム防御率3.08(リーグ3位)
【トピックス】
・4月2日のDeNA戦で、鵜久森淳志が開幕カード史上初の代打サヨナラ満塁弾を放つ
・4月18、19、28日と、巨人戦3試合連続の完封負けを喫する
・3年連続トリプルスリーを目指す山田哲人が、月間打率.191、2本塁打と低迷
【BC編集部が選ぶ3・4月MVP】
秋吉亮 10試合 3勝0敗4セーブ、防御率0.82
【寸評】
川端慎吾が椎間板ヘルニア、畠山和洋は左ふくらはぎの肉離れ。今年も開幕から主力が相次いで戦列を離れ、早くも不安要素を露呈した。頼みの山田哲人は月間打率.191と不振を極め、同じくオランダ代表としてWBCに参戦したバレンティンも月間打率.253、3本塁打11打点と物足りない数字。主力が不発の打線はリーグワーストの月間チーム打率に沈み、4月だけで4度の完封負け。投手陣は踏ん張ったが、売りである打線が期待外れだった。
6位:中日 極度の得点力不足に陥り、先発投手の白星は開幕20戦目
【月間成績】
9勝14敗3分 チーム打率.244(リーグ3位) チーム防御率3.45(リーグ5位)
【トピックス】
・4月12日のヤクルト戦で、育成出身の三ツ間卓也がプロ初勝利をマーク
・4月20日の阪神戦で、4年目の祖父江大輔がプロ初勝利。通算142試合目
・開幕から19試合連続で先発投手に白星なし。20試合目にバルデスが8回無失点で勝利
【BC編集部が選ぶ3・4月MVP】
大島洋平 26試合 月間42安打、打率.372
【寸評】
開幕5連敗といきなり躓き、先発投手に白星が付いたのは実に20試合目だった。原因は打線の決定打不足で、月間チームの打率はリーグ3位ながら、1試合平均得点はリーグワースト。大島洋平が月間42安打を放ちリーグ首位打者を快走するも、ゲレーロ、ビシエドの両外国人がチャンスで凡打の山。投手陣では先発に転向した又吉が防御率0.88、そのほかにも吉見一起、バルデスらが好投したが、ことごとく勝利に結び付かなかった。