三遠ネオフェニックスとの激突に自信を持つ田中大貴「アルバルク東京で始まってアルバルク東京で終われるように」
三遠の太田は「あのトロフィーを取りにいきたい」 チャンピオンシップ出場8チームの選手が登場した会見から、アルバルク東京と三遠ネオフェニックスのカードを紹介する。両チームを代表して会見に出席したのは、ともに日本代表の田中大貴と太田敦也だ。 中地区2位でチャンピオンシップに駒を進めた三遠の太田は、ティファニー製の優勝トロフィーに興味津々。「レギュラーシーズンでは2連敗しているので、2連勝で雪辱して、あのトロフィーを取りにいきたい」と、トロフィーと同じぐらい目を輝かせた。 一方の田中はいつもと変わらぬクールな表情。「開幕戦とはまた違った緊張感、雰囲気が出てくると思うので、その雰囲気を楽しめるようチーム一丸となって頑張ります。自分たちの力、今までやってきたことを共有しながら頑張りたい」と抱負を述べる。 その『今までやってきたこと』を田中はこう説明した。「A東京らしい固いディフェンスから早いトランジションに持っていくのが一つの理想の形。その形を試合の中で一つでも多く作って、自分たちのペースに持っていきたい」 そんなA東京について太田は「タレントの揃っているチーム。波に乗せたら破壊力がある、手が付けられない」と警戒する一方で、長いシーズンをかけて練り上げた自分たちのバスケットに対する自信を語る。「僕らのバスケットはチーム一丸。どの選手に聞いても同じことを言うと思うんですが、全員で走って全員で守るバスケットです」 経験豊富な太田は「短期決戦は勢いが大事なので、1戦目の出だしから勢いを付けていきたい。1戦目でコケてもすぐに切り替え、1対1に持ち込んで、最後の5分ゲームで勝ちたいと思います」と必勝を期す。 試合が行われるのは代々木第二体育館。A東京は激戦の東地区に属しながら2位チームの中でトップの勝率を収め、ホーム開催を勝ち取った。「ホームで試合ができるのはうれしい。良い雰囲気の中で流れに乗りたいと思います」と語る田中は、こんな言葉で会見を締めくくった。「Bリーグ初年度、アルバルク東京で始まってアルバルク東京で終われるように、チームのみんなも自分も気合が入っています」
文=鈴木健一郎 写真=丸山素行