優勝予想8位の松山英樹 不振と不満の10時間練習
◇米国男子◇ザ・プレーヤーズ選手権 事前情報(9日)◇TPCソーグラス(フロリダ州)◇7189yd(パー72) 4大メジャーに準ずる大会である「ザ・プレーヤーズ選手権」でも、松山英樹への期待は大きい。開幕前のパワーランキング(優勝者予想番付)では8位にランクイン。世界ランク4位という実績と、初出場の2014年大会で23位、15年17位、そして昨年は最終日最終組をプレーして7位と、年々順位を上げていることもその理由。しかし、本人の受け止め方は例によって違う。自ら「ズタボロ」と表現したのが開幕2日前の状態だ。 谷原秀人と戦ったダブルス戦「チューリッヒクラシック」を終え、1週間のオフを挟んで迎えるPGAツアーのフラッグシップイベント。この日、午前9時過ぎにコースに姿を見せた松山は、ダニー・リー(ニュージーランド)らと練習ラウンド。午後4時過ぎに18ホールを回り終えると、午後7時15分まで居残って調整を続けた。 「(オープンウィークは)ゆっくりやって、良い形で来られたんじゃないかなと思っていたんですけど…。ここで調子が悪くなってしまった」という。2週間前に見出したショートゲーム復調の兆しが暗転。「ショットもだいぶ良くなってきて、いけるかなと思っていたが、きょうはズタボロになっていた」 TPCソーグラスのスタジアムコースは今大会前に改造が施されたが、芝が貼りかえられたグリーンは相変わらず砲台形状が多く、松山は周辺からショートサイドのピンを想定したアプローチを入念に確認した。「今年はラフが長いような気がする。グリーンを外すと大変。ショットでグリーンを捕らえていきたい」と攻略法を頭に描くだけに、“芯”で打てないショットへの不満を募らせた。 「間に合わせられるように頑張ります」。有意義に過ごすべき時間はまだ1日ある。(フロリダ州ポンテベドラビーチ/桂川洋一)
開幕2日前の松山英樹はコースで猛練習に励んだ