全仏本命ナダル 10度目V狙う
テニスの全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)が5月28日に開幕する。同大会で過去9度の優勝を誇るR・ナダル(スペイン)はここ2年タイトルから遠ざかっているが、今年は優勝候補の本命と言えるだろう。 今年のナダルはこれまで5つのハードコート大会に出場し、全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)、アビエルト・メキシコ・テルセル(メキシコ/アカプルコ、 ハード、ATP500)、マイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000 )で準優勝。 また、クレーコートの大会はモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、 ATP1000)とバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー 、ATP500)でそれぞれ2年連続10度目のタイトルを獲得した。 その2大会では合計10試合を戦い、失ったセットはモンテカルロ・マスターズでK・エドモンド(英国)に奪われた1セットのみと、クレーキングの強さを見せつけている。 過去にナダルがモンテカルロ・マスターズとバルセロナ・オープンを同年に制したのは8度で、その年に全仏オープンで優勝を飾ったのは6度。つまり過去の統計から、ナダルが今年の全仏オープンでトロフィーを手にする確率は75パーセントとなる。 さらに、今年のハードコート大会での成績もナダルの過去16年におよぶツアー生活の中で一二を争うほど調子の良さが伺える。 A・マレー(英国)やN・ジョコビッチ(セルビア)の強さに陰りが見える中、ナダルが3年ぶり10度目の全仏オープン制覇を成し遂げるのか。 全仏オープンの前哨戦である現在開催中のムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)とBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)での活躍に注目が集まる。
今年の全仏OP優勝候補ナダル