今季ツアー復帰した伊澤利光が歴代優勝者として喜瀬に帰ってきた
最後の優勝から10年 49歳伊澤利光が思い出の喜瀬へ
◇国内メジャー第2戦◇日本プロ日清カップ 事前情報(10日)◇かねひで喜瀬カントリークラブ(沖縄県)◇7217yd(パー72) プロ日本一を決めるメジャー戦は10年ぶりに沖縄県の喜瀬が舞台となる。その2007年大会を制したのは、昨季まで5年間もツアーの舞台を離れていた伊澤利光だった。今季は「生涯獲得賞金ランキング25位以内」の資格でツアー復帰。49歳となり、キャリア最後に優勝した思い出の舞台に戻ってきた。 コースを再訪するのは優勝以来10年ぶりだという。「懐かしい。コースはほとんど変わっていないし、本当に良いコース」としみじみとした表情で遠くを眺めた。今週を「最も大事な試合の1つ」と位置づけ、早くから照準を合わせてきた。戦線復帰後ここまでの3試合はすべて予選落ちだが、「だんだん調子は上がってきている感じはある」と状態は悪くはない。ベンチに腰を掛け、「優勝を狙って頑張りたいですね」と穏やかな口調で、強気の目標を掲げた。 当時と比較すると、当然ながら飛距離の低下は否めない。それでも1Wは「280ydは飛んでいるし、イメージ的には10ydしか落ちていない」と、今なおツアーで十分に通用するパワーを維持。2打目、3打目地点から見える景色も、10年前から「大きく変わっていない」という。「18番(パー5/544yd)もあと10ydで(2打目が)届くくらい。それほどの差は感じていませんね」と、自身の戦闘能力を評価している。 伊澤はあすの初日、午後0時50分に片岡大育と手嶋多一と同組で、10番ティからスタートを切る。(沖縄県名護市/塚田達也)
今季ツアー復帰した伊澤利光が歴代優勝者として喜瀬に帰ってきた