日本人初、八百長で永久追放
テニス腐敗防止委員会(TIU)は16日、男子テニスで元世界ランク296位の三橋淳が八百長の有罪判決を受けて生涯出場停止処分と罰金が科されることが明らかになった。日本人選手が処分を受けるのは初のこと。 今回の罪には、ほかの選手への八百長の持ちかけ、試合への賭け、テニス腐敗防止組織の調査協力の拒否が含まれる。 2015年11月に南アフリカで行われた下部大会であるフューチャーズ大会の時、三橋はかつてコーチをしたことがあり知り合いだったJ・チェティに、他の選手へ八百長を行うように持ちかけるように頼んだ。金額は、シングルスで故意に負けてくれたら2千ドル(約23万円)、ダブルスでは600ドル(約7万円)というもの。 2015年12月には、三橋自身がナイジェリアのITFフューチャーズ大会で、別の選手へ八百長を行うように持ちかけていた。 八百長を行おうとした行為に加え、2015年10月から11月にわたり、76回もの賭けをテニスの試合に賭けていた。全ての選手は試合への賭けが禁止されていることは公言されている。 TIUへ連絡するようにという度重なる要求がありながら、三橋は答えることを拒否したり、彼に向けられた申し立てへの問い合わせも拒否していた。 全ての出場停止処分は、処分が下された直後から始まり、大会や試合への出場禁止だけではなく、大会会場に加えプロテニス組織が管轄する全てのイベントへの立ち入りも禁止される。 現在27歳の三橋は、2009年に自己最高位の世界ランク295位を記録。1997年から2015年の終わりまでATPランキングに名前が載っていた。 尚、三橋に八百長を持ちかけられたチェティはTIUから別の調査を受け、懲戒委員会から2016年9月に生涯出場停止処分が下されていた。
三橋淳 八百長で生涯出場停止