松山英樹を破った過去も…いずれは海外、東京五輪 今平周吾が抱く夢
◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 最終日(21日)◇城陽カントリー倶楽部(京都府)◇7037yd(パー71) 期待の若手の勝利。国内男子ツアーの青木功会長は「相当、自信になったと思う。他の若い選手も『あいつに負けていられるか』って気持ちになる。谷口徹なんかのベテラン勢も頑張っている中、若い人も出てきて良かった」と、24歳の今平周吾の初優勝を喜んだ。 埼玉栄高1年時の「日本ジュニア選手権」では、松山英樹との最終日最終組対決を制して優勝。翌年から米国IMGアカデミーに留学し、2年間腕を磨いた。帰国して、2014年には下部チャレンジツアーの賞金王となり、レギュラーツアーにフル参戦した15年には新人賞に輝いた。昨年は賞金ランキング10位となり、今年ついに初優勝。「順調な方だと思う」と、今平は自身の足跡を振り返った。 海外ツアーへの興味はあるが、「まずは日本で賞金王を取ってから」と決めている。2020年の東京五輪ももちろん視野にある。直近の目標を「今年またもう1勝。調子の良いときに、どんどん優勝していきたい」と掲げた。 前夜は、契約するヤマハの先輩・谷口と夕食をともにした。優勝争いの精神状態について聞いた今平だったが、「そんなのは関係ない。気にしちゃダメだ」と一蹴。その代わり「プロなんだから、もっとお金を使え」と釘を刺された(?)のだという。「泊まるところも良くして、良い車に乗れって。車は買ったばかりなので、自分ではまだかなというのはありますが…。でも、外車はいいですね」。 昨年の時松隆光以来、約1年ぶりとなる日本人ツアー初優勝者となり、国内男子ツアーのけん引役としての期待も集まる。「僕だけじゃなく、若い人が常に上位に来ると面白いんじゃないか」と、過度に背負い込むことはない。 勝利の余韻に浸る間もなく、22日は「全米オープン」を懸けた36ホールの予選会に出場する。好プレーを続ければ、道は自ずとひらけていく。(京都府城陽市/今岡涼太)
24歳でツアー初優勝を飾った今平周吾