ジョコ 新コーチはアガシ
男子テニスで世界ランク2位のN・ジョコビッチ(セルビア)は、21日に行われたBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)決勝後の記者会見で、四大大会で8度の優勝を誇る元世界ランク1位のA・アガシ(アメリカ)を新しいコーチとして招いたと明かした。 男子プロテニス協会のATPは21日、公式サイトでジョコビッチの会見での声明を公開した。 この日、ジョコビッチは世界ランク17位で20歳のA・ズベレフ(ドイツ)との決勝戦に4-6, 3-6のストレートで敗れて大会5度目の優勝、さらにマスターズ歴代最多31勝目を逃していた。 その後の会見で「我々は共に戦い、どんな結果へ繋がるかを見ることに興奮している」と語ったジョコビッチは、アガシとの契約について「長期にわたる契約などはしていない。パリではお互いのことを良く知るように努めるだけ。大会期間中全て一緒にいる訳ではない。彼はある期間だけ一緒にいてくれて、それでどうなるかを考えるつもり。その後の将来で何が導かれるかを見てみようと思っている」とコメント。 また、マスターズ初の優勝を手にしたズベレフについて「マスターズ初優勝を飾ったサーシャ(ズベレフ)を祝福したい。彼はチャンピオンに値する。素晴らしいプレーをした。彼のバックハンドは早いし安定しており、ミスも少なくサーブも強烈だった。今日の彼は完璧なテニスをしていた」と称賛した。 29歳のジョコビッチは、5月5日に長年自身をサポートしてくれたコーチらチームメンバーとの契約を終了。その時は、新しいコーチを迎える予定だが、決断は急いでいないと自身の公式サイトで綴っていた。 元世界ランク1位のアガシは、グランドスラムで8度の優勝を飾り、生涯グランドスラム(全豪・全仏・全英・全米の四大大会全てで優勝)を達成している。 アガシがジョコビッチのコーチとして帯同するのは、28日開幕の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)からとなっている。
2013年全豪OP時のジョコビッチとアガシ