ミケルソンは「全米オープン」欠場へ 娘の高校卒業式に出席
メジャー大会通算5勝で、キャリアグランドスラム達成に残すは「全米オープン」のみとなっているフィル・ミケルソンが、エリンヒルズ(ウィスコンシン州)で行われる今年の大会を欠場するつもりであることが分かった。 米メディアの報道によると、ミケルソンの娘・アマンダさんはカリフォルニア州サンディエゴの高校で、6月15日に卒業式を迎える。当日は、「全米オープン」初日に重なるが、ミケルソンは「人生を振り返ってみれば、これはいつまでも胸に刻み、その場にいることに喜びを感じる瞬間だ。両親として、これ以上の喜びはない」と、卒業式を優先する意向を語った。 ミケルソンは、米国男子ツアー「ザ・メモリアルトーナメント」3日目のラウンド後に記者たちの質問に答え、「娘は学校の生徒会長で、卒業スピーチを行うことになっている。不運にも、それは全米オープン初日の10時(西海岸時間)で(自分の)ティタイムが何時であろうが、両立させることは難しい」と説明した。 現時点で正式に欠場を発表したわけではないが、すでに大会を主催するUSGA(米国ゴルフ協会)のエグゼクティブ・ディレクターであるマイク・デイビス氏には事情を伝えた。 これを受け、デイビス氏は以下のコメントを発表した。「フィルは土曜日に電話で、娘の高校の卒業式とタイミングが重なるため、全米オープンに出場することは難しそうだと伝えてくれた。我々は、彼の事前の配慮を賞賛し、感謝する。それにより、USGAは彼が出場できない場合における適切な調整(ペアリングの考慮、代替出場する選手の準備など)を行うことができる。我々はもちろん、フィルの家族に対する責任がもっとも重要であることを理解し、それを支持しており、彼にとって良いタイミングとなることを願っている」。 一方のミケルソンは、「(何かが起きて、両立できることは)ありそうもない」としながらも、最後まで大会出場の可能性は探るとしており、「棄権するのは、可能な限りギリギリの段階になる」と話している。
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