東アジア選手権最終日、日本代表は若手主体の中国を相手に完璧なパフォーマンスを披露、3位で大会を終える
アイラ・ブラウンが21得点11リバウンドとエースの働き 東アジア選手権の最終日、日本代表は3位決定戦で中国に勝利した。 中国はU-18主体の若いチームでこの大会に臨んでいるが、グループリーグ初戦でチャイニーズ・タイペイに96-63と圧勝している。若くてもサイズは日本のA代表に劣らず、油断ならない相手だった。 それでも立ち上がりから日本が圧倒する。太田敦也がインサイドを攻めてスピンムーブからのリバースレイアップを沈め、いきなりのバスケット・カウントをもぎ取ると、アイラ・ブラウン、比江島慎、小野龍猛の3ポイントシュートが立て続けに決まる。日本のシュートは全く落ちることなく開始3分強で17-5と圧倒し、中国にタイムアウトを取らせた。 セカンドユニットに代わっても勢いは衰えず、インサイドとアウトサイドをバランス良く攻めて相手に的を絞らせない。竹内公輔、富樫勇樹も得点し、最後は田中大貴が速攻を決めて26-9と第1クォーターから圧倒した。 この試合、初めて先発に据えられた橋本竜馬が試合のペースをうまくコントロールし、相手が勢いに乗りそうなタイミングでアイラ・ブラウンがきっちり得点を決めて流れを渡さない。中国はエースのシャオ・イェンハオが3本の3ポイントシュートを含むフィールドゴール10本中7本と大当たりで20得点を挙げるも、その後が続かなかった。 昨日のチャイニーズ・タイペイ戦との違いはインサイドの攻守の出来。ディフェンスではドライブに対して身体を寄せてペイントエリアに入れず、逆にオフェンスではポストプレーやドライブでボールを中に入れ、そこからの展開でミドルレンジのシュートもフリーで打つことができた。 第3クォーター終盤には、馬場雄大が相手のボールを奪うと、コースト・トゥ・コーストでのダンクを叩き込むビッグプレーを披露。最終クォーターもディフェンスの強度を落とすことなく、セーフティリードを保って76-58で快勝した。 目標だった優勝は逃したものの、最後は勝って大会を締めることができた日本代表。これでルカ・パヴィチェヴィッチが暫定ヘッドコーチを務める期間が終わり、これからは新たな指揮官、フリオ・ラマスを迎えて再出発することになる。
写真=FIBA.com