プロテストトップ合格の27歳 有言実行の初Vへ
◇国内女子◇ニチレイレディス 初日(16日)◇袖ヶ浦CC新袖C◇6566yd(パー72) ツアー未勝利の山田成美が8バーディ、ボギーなしの「64」で回り、8アンダーで自身初の首位発進。トーナメントコースレコードを1打更新して後続に4打差つけた。「驚いています!」と本人も目を丸くした。 これまでの鬱憤を晴らすかのようなバーディラッシュ。今季の出場15試合中、開幕から9戦連続を含む13試合で予選落ちした山田は、「開幕から悪かったショットが5月ごろから徐々に良くなってきた。やっとスコアに結びついた」と次々にピンに絡めた。 4つ伸ばして迎えた後半5番から怒涛の4連続バーディ。6Iで2.5mにつけた6番(パー3/168yd)で2連続目を獲ると、続く7番(パー5)では65ydからの2打目を56度でピンそば20cmにピタリと止めた。「しっかり練習してきて良かった」と納得のプレーを喜んだ。 3度目の挑戦だった2014年のプロテストでトップ合格したが、以降は鳴かず飛ばず。最高位は昨年「ゴルフ5レディス」の17位。同期の堀琴音や柏原明日架は前評判通りの活躍を見せており、「刺激にはなる」と言うが、焦りは強かった。 励ましの声は、故郷の兵庫県明石市にある自身の後援会からいつも届く。多くの声援を受けた前週の地元大会「サントリーレディス」も予選落ちしたが、「ゆっくりコツコツ頑張れば良いよ」と言葉をもらった。「お世話になっている方や励ましてくれる方に恩返ししたい」と心に決めた。 オフシーズンの2月に、後援会の集まりで山田は宣言した。「今年は優勝を目指して頑張ります!」。飛躍のときを待つ27歳が、絶好のチャンスを引き寄せた。(千葉市若葉区/林洋平)
山田成美は自身初の首位発進。4打のリードを手にした