宮里藍の米ツアー復帰戦 元世界ランク1位の3サムでティオフ
◇米国女子◇ウォルマート NW アーカンソー選手権 by P&G 事前情報(22日)◇ピナクルCC(アーカンソー州)◇6331yd(パー71) 今季を現役最後のシーズンとする宮里藍は、23日(金)に引退表明後初めての米ツアーをティオフする。開幕前日はコース内の練習場で最終調整。3日間大会の初日はリディア・コー(ニュージーランド)、朴仁妃(韓国)との組み合わせ。いずれも大会の歴代優勝者で、世界ランキング1位に到達した経験のある豪華な3サムとなった。 日本で引退を発表した宮里が米ツアー“復帰戦”に選んだのは、現段階で最後の優勝である米ツアー9勝目を挙げた大会(2012年)。相性はもとより「すごく好きな試合のひとつ。地域密着型というか、地元のいろんな人がサポートしてくれる。5年前に(宮里)美香ちゃんと優勝争いをしたのも、今となっては良い思い出」と会場を包むトーナメントの雰囲気が、モチベーションを上げてくれる。 第1ラウンドのペアリングについても「すごくうれしい」と笑顔で言った。「リディアと回るのは相当久しぶり。彼女がずっとナンバーワン(世界ランク1位)でいる間、私はずっと成績を残せていなかった。今回このタイミングで一緒になれたのは自分にとって大きい」。コーは今月、85週にわたって守ってきた1位から陥落し、アリヤ・ジュタヌガン(タイ)にその座を譲ったばかりだが、今年はディフェンディングチャンピオンとして試合に臨む。 グランドスラマーの朴も、長く世界ランク1位に君臨した。「(3人とも)違った特長でナンバーワンになった。2人とも波がなく、私以上に気持ちが平たん。引き寄せられるようなプレーをする。私もそれにあやかって良いプレーができたらいい」と宮里。「毎試合が私にとっては最後になるので、本当に悔いのないようにベストを尽くしたい」とティオフを心待ちにした。(アーカンソー州ロジャーズ/桂川洋一)
米ツアー復帰戦に臨む宮里藍は開幕前日に練習場で調整した