「全英」へ向け臨戦態勢のマキロイ
今週の「ドバイデューティーフリー アイルランドオープンbyロリーファウンデーション」にディフェンディングチャンピオンとして臨むロリー・マキロイは、地元の大会を、さらなるメジャーでの成功へのステップとしたいと考えている。 北アイルランドのマキロイは、開催コースが国境を北に越えた沿岸のリンクスであるポートスチュワートGCへ移った今大会で、3年連続で大会ホストを務めることになる。 また、大会の開催時期は5月から7月に移され、2週間後のロイヤルバークデールで開催される「全英オープン」を前にした、ロレックスシリーズ3連戦のなかに組み込まれた。 マキロイは「全米プロゴルフ選手権」2勝と「全米オープン」1勝に加え、すでにクラレットジャグも彼のトロフィーコレクションに揃えているが、2014年以来メジャー制覇から遠ざかっている。 しかしながら、マージーサイド行き、そしてその後の、彼がこれまでに2勝を挙げたクエイルホローでの「全米プロゴルフ選手権」を前にしたリンクスでの肩慣らしに臨むマキロイは、短いメジャー未勝利期間に終止符を打つことに自信を持っている。 「2週間後のバークデールでの『全英オープン』へ向けた最高の準備になるね。そのために僕はここにいるんだ。それは、この大会に出場するだけでなく、来週の『スコットランドオープン』に出場する理由でもあるね。とにかくリンクスに慣れて競争力を上げないとね」とマキロイ。 「この夏は絶好の機会が2つやって来る。バークデールは、良いプレーができると感じるゴルフコースなんだ。あそこでは、先週の木曜にプレーしてきた。あそこで良いプレーをする上で何が必要なのか、そして自分のゴルフのどの部分を良い状態に仕上げておくべきかということについて、とても良い感触が得られたと思う」 「その後は、クエイルホローでの『PGA』だね。あそこでは2回勝っている。PGA初優勝を果たした場所だし、この前は7打差で勝ったね。プレーオフで負けたこともあったし、何度かトップ10入りしている。あそこは、素敵な思い出があり、これまで良いプレーをしてきたコースなんだ。この2大会は僕にとって、メジャー王者の地位を取り戻し、またメジャーで勝ち始める上で、大きなチャンスだと思う」 しかし、メジャーの前には、今週のタイトル防衛が控えているが、世界4位の彼は再びトロフィーを自宅に持ち帰ることに自信を感じている。 「ホームでのプレーには、常に余分にプレッシャーがかかるものだし、過去にはそれに苦しんだこともあった」とマキロイ。「昨年はそれを初めて受け止めることができたと思う。ギャラリーの応援を、プレッシャーに感じるネガティブな方向ではなく、正しい方向で使うことができたと思うんだ。地元の声援には刺激されるものだし、去年はそういう感じ方をすることができた」 「あれは、僕の『アイルランドオープン』でのキャリアに対する大きな転換点になったと思う。それまでは良い結果が出ていなかったからね。あの勝利を掴むことができて良かったよ」 もう一人、地元の大声援を受けることになるのは、2009年の大会王者のシェーン・ローリーだ。 アマチュアとしてこの大会を制したアイルランドのローリーは、メジャー制覇でさえ、その勝利の影を薄めることはないと確信している。 「『アイルランドオープン』には一生感謝すると思うよ。何が起ころうとも、たとえ僕がメジャーで優勝しようとも、あの週を越えることはないね」とローリー。 「是非、もう一度『アイルランドオープン』を制覇したいね。それには何が必要かって?そんなの分からないよ。もし、知っていれば、ビン詰めにして売って、大金を稼いでいるんじゃないかな」 「毎週、ベストを尽くし、その上で日曜にどの位置にいられるか、という感じなんだ。もし、リーダーボードのトップにいられたら、この上なく嬉しいね」
海外メジャー「全英オープン」を目前に控え、リンクスで肩慣らしといきたいロリー・マキロイ(Warren Little/Getty Images)