奇跡再び コーチが複初戦突破
テニスのウィンブルドン(イギリス/ウィンブルドン、芝、グランドスラム)は5日、男子ダブルス1回戦が行われ、M・ウィリス(英国)/ J・クラーク(英国)組がJ・ドナルドソン(アメリカ)/ J・ネドゥチェジヤン(インド)組を6-7 (4-7), 5-7, 7-6 (7-3), 6-0, 6-3の大逆転で下し、見事初戦突破を果たした。 現在26歳のウィリスは、昨年のウィンブルドンで大きな話題となった。 2016年、ウィリスはクラブでテニスコーチを務め、世界ランキングは770位台だった。当時はLTAウィンブルドン・ワイルドカード・プレーオフで予選入り。予選では3試合を勝ち抜き、本戦1回戦で四大大会初勝利をあげた。 さらに2回戦では、グランドスラムで最多18勝を誇るR・フェデラー(スイス)とセンターコートで対戦した。 現在もテニスコーチを務めるウィリスは、今年のウィンブルドン予選にワイルドカードで出場したが予選決勝で敗れ、惜しくも2年連続の本戦入りとはならなかった。 しかし、クラークとのダブルスはワイルドカードを獲得し、この日3時間15分におよぶ激闘を制した。2人にとって、これが四大大会のダブルス初勝利となった。 試合後の会見で、ウィリスは「試合の最後の雰囲気は素晴らしかった」と地元での大逆転勝利に喜びを感じていた。 昨年からは「子どもが生まれたこと」が大きな変化と語るウィリスは、今大会でフェデラーとはまだ再会していないと明かした。 ウィリス/ クラーク組は、2回戦では第2シードのPH・エルベール(フランス)/ N・マウー(フランス)組とS・ゴンザレス(メキシコ)/ D・ヤング(アメリカ)組の勝者と対戦する。
四大大会複初勝利のウィリス