「ちょっと良くなってるかな~」松山英樹の復調度合いは?
◇米国男子◇デルテクノロジーズ選手権 事前情報(30日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇パー71(7342yd) プレーオフ2戦目をフェデックスカップランク4位で迎える松山英樹は、開幕2日前の30日にアウト9ホールの練習ラウンドを行った。前週に予選落ちを喫し、同ランク1位から後退。巻き返しを期する大会を前に、調子は「ちょっと良くなっているかな~という感じ」と語った。 この日は一緒にラウンドすることを約束していたウェズリー・ブライアンと練習場で落ち合い、午前10時に1番のティグラウンドに向かった。先にいた予選同組のジョン・ラーム(スペイン)、ザンダー・シャウフェレと合流して4人でコースチェック。松山は前週に苦しんだグリーン上を今週のカギに挙げて、前日に続いてピン型、マレット型のパターを使って念入りに確認した。 同ランク1位でポストシーズンに進出した前週に今季2度目の予選敗退を味わったが、「切り替えるというか、もう先週のことだし、思い出してもない」とさっぱりとした表情。シーズンを通して常に上位争いを演じながら過密日程を戦った肉体は、前週の開幕前日に臀部(でんぶ)付近に張りや痛みが出たが、「きょうは大丈夫です」とした。 日本人初の年間王者に向け、通常の試合より配分ポイントが4倍の同シリーズは1試合で十二分に逆転可能。ただ、松山が最も優先するのは自身のコンディションの復調で「とにかく自分の状態を上げること」と強調。この日の1番(パー4)で2打目をピンにからめるなど、早々に好ショットも見せたが、「悪くなくても、試合になると良くないのが続いている」と引き締めた。 前週の開幕前も、調子は決して悪くなかった。「ちょっとしたきっかけで良くなったり、悪くなったりする。あした1ラウンドするので、プロアマ戦でしっかり確認して試合に挑みたい」と話し、ラウンドを終えると、早々に練習場に向かった。(マサチューセッツ州ノートン/林洋平)
松山は徐々に調子を上げてきた ピン型、マレット型のパターを持ち込み松山は入念にグリーン上を確認