「シンプルに優勝しかない」宮里藍が現役最終戦へ
◇海外女子メジャー◇エビアン選手権 事前情報(11日)◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6470yd(パー71) レマン湖沿いのリゾート地、エビアンで現役最後の試合に挑む宮里藍。本人は「(感慨は)全然ないですね。びっくりするほど(笑)」と、あっけらかんとしているが、そのカウントダウンは静かに始まっている。 10日(日)夜に現地入りした宮里は、この日の昼前に練習場から始動した。練習を始めた宮里の元には、ツェン・ヤニ(台湾)やポーラ・クリーマーが寄ってきて声を掛ける。宮里のマネージャーは「今週は選手や関係者からの誘いが多くて…」と、別れを惜しむ知人たちからの食事の誘いが多いことを打ち明けた。 大会側も、16日(土)に開催される「ロレックス・アニカ・メジャーアワード」の式典で、宮里の引退を祝福するイベントを検討しているという。あす12日(火)は公式記者会見の予定。「思い残すことはないっていう感じで練習している」と笑う宮里とは対照的に、着々とその準備は進行中だ。 この日は、ときおり霧雨がぱらつく中、10ホール(6番から15番)をラウンドした。2週間前の試合で右肩に違和感を覚え、先週は大事をとって練習を控えていたという宮里。「痛みはないけど、筋肉痛みたいな感じが残っている」としながらも、「きょう回った感じだと大丈夫そう」と笑顔をみせた。 「出るからには優勝しかないので、そこはシンプルに。あとは自分のやるべきことをやれたらいいかなと思う」と宮里。「まだ時差ボケがあるので、あまり思ったようなショットは打てていない」というが、開幕に向けて徐々にペースを上げていくつもりだ。(フランス・エビアン/今岡涼太)
練習場で会った元世界ランク1位の2人 15番グリーンで記念にパチリ