ダーク・ノビツキーが引退のタイミングについて言及「もし30試合とか40試合続けて欠場するようなら……」
トレンドには逆行するも、スコアラーとしての実力は健在 今夏、ダーク・ノビツキーはマーベリックスと2年契約を結んだ。もし新契約を全うすれば、NBA史上初の1チームで21年間プレーした選手になる。 昨シーズンに悩まされたアキレス腱のケガも癒え、良好なコンディションを維持さえできれば十分に達成可能な目標だ。ただ、ノビツキー本人は39歳という年齢を考え、いつ、どのタイミングで再びケガをしても不思議ではないという不安を抱えている。 ノビツキーは『Dalls Morning News』の取材に対し「もし30試合から40試合を続けて欠場するようなら、契約を満了する運命ではないということ」と打ち明けている。「昨シーズン終盤のようにコンディションを維持できて、身体が動いて、良いプレーができれば、2年続けられるかもしれない。これからは身体の状態を見て、ということになる」 今シーズンのマブスには、チームと再契約したナーレンズ・ノエル、ハリソン・バーンズら機動力に優れる選手が多い。スモールボール化が進むNBAにおいて、「これからもスモール化は続くだろうし、ハリソンが4番のポジションで出場する時間も増えるんじゃないかな」とノビツキーが語るように、パワーフォワードのポジションで25歳のバーンズの存在感は増していくと予想される。 ただ、それもノビツキーにとっては好都合だろう。年間82試合、プレーオフに進出すれば100試合近く戦う長丁場のシーズンを戦い抜くには、39歳のノビツキーのプレータイムは制限すべきだ。 昨シーズンのノビツキーは、NBA1年目を除けばキャリア最少の26.4分の出場となったものの、平均14.2得点、6.5リバウンドを記録。フィールドゴール成功率は43.7%、3ポイントシュート成功率も37.8%と高い確率をキープしている。 ケガさえ回避できれば、ノビツキーは今シーズンも頼りになるスコアラーとして、そして精神的支柱としてマブスを支えてくれるはずだ。
写真=Getty Images