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アルゼンチンフットボール協会のタピア会長「メッシが救ってくれた」
執筆者:Marcelo Sottile あの運命のエクアドル代表戦の前、協会幹部たちは、アルゼンチンフットボールが発展するためには会長を交代する必要があると考えていた。自国の代表がワールドカップ出場権を逃した場合、関係者はロシアではなくテレビで本大会を観戦する可能性があったのだ。 過去経験したことがないほどの危機的状況である。タピア会長の続投はほぼ不可能で、もし電話が鳴り響いたら、それは彼の解任を告げるものになったに違いない。 しかし、そのような事態にはならなかった。アルゼンチンがワールドカップ出場権を決めると、それまで批判され続けていたタピア会長の評価も一転、まるで国民的英雄のように扱われている。ただ、それが誰の功績であるかは本人が一番知っているはずだ。アルゼンチンのテレビ局『Takefe』の番組に出演したときも、「メッシが我々を救ってくれた」と言っているのだから。 メッシに救われたと思っているのは、協会幹部、サンパオリ監督、チームメイト、ファンも同じだ。フットボールはチームスポーツだが、もしエクアドル戦にラ・セレクシオンの背番号10が出場していなければ、結果は異なっていただろう。 もちろん、メッシ以外の選手たちを責めているのではない。それ以上に、メッシが成し遂げたことを称賛しているのだ。そういえば、タピア会長は先述の番組で次にようにも語っている。「私は常に落ち着いていたよ。コーチングスタッフや選手たちを信頼していたからね。彼らは世界最高のチームだ」 いろいろ言いたいことはあるだろうが、とにかくこれだけは確かだ。2018年、我々はロシアで世界最高の選手であるメッシを見れる。