コウチーニョ獲得に向け、英国でのサミットを計画するバルサ
執筆者:Roger Torello バルサが確認したいのは、コウチーニョについて移籍交渉の余地があるかどうかだ。ワールドカップを控える今シーズンは過密日程である。来年1月もリーガとコパ・デル・レイがタイトなスケジュールで組まれているため、バルサはここでコウチーニョを戦力としてカウントしたいのだ。仮に1月下旬の加入になったとしても、バルサがコウチーニョを諦めることはないだろう。しかし、エルネスト・バルベルデは、この1月に行われる試合を可能な限りブラジル人選手のテストに使いたいと考えている。 またこの移籍については、夏の時点ですでに多くの交渉を重ねているため、バルサとしてはこれ以上時間を無駄にしたくない。バルサのユニフォームを着たいコウチーニョは、リヴァプールにバルサからの新しいオファーを確認するようにお願いしている。また、パリ・サンジェルマンからのオファーが届いた場合は、それを無視するようにも依頼しているようだ。コウチーニョが望んでいるのはバルサ行きだけなのである。 このコウチーニョの意思については、フットボールディレクターのラウル・サンジェヒ(12月にバルサを去る予定)と、そのアシスタントでブラジル担当スカウトのアンドレ・カリー、スポーツディレクターのロベルト・フェルナンデスが、同選手とロンドンで話して確認した内容だ。 バルサは、コウチーニョの獲得は今シーズンの成功を左右するほどの重要なオペレーションだと考えている。ただの即戦力ではなく、これまで誰にもできなかった天才アンドレス・イニエスタの代わりを務められる選手だと見ているのだ。 今シーズンはリヴァプールでチャンピオンズに出場しているため、コウチーニョの活躍の場はリーガとコパ・デル・レイになる。その国王杯だが、バルサが順調に勝ちあがれば、1月には4試合を戦う予定だ。これも早期獲得を目指す理由のひとつである。 コウチーニョ獲得に向け、バルサが最初に提示するオファーは固定額8,000万ユーロ(約106億円)とボーナス3,000万ユーロ(約40億円)となりそうだが、この金額は必要に応じて引き上げられる可能性を残している。数ヶ月前、リヴァプールに"トランスファー・リクエスト"を提出したコウチーニョは、今夏の残留を受け入れることで、冬に再オファーがあった場合には聞き入れるという取り決めを交わしているという。コウチーニョはその取り決めを武器に、強い姿勢で移籍交渉に臨むだろう。