【5月24日(金)】
あわてて片付けるベイスたんたち。
そうじきさんは、いつになったら一人前になれるのでしょうか?
そうなんです。
25日のハマスタでは、試合前に中村紀洋選手の名球会入りをお祝いする
セレモニーが予定されているのです。
「やきゅうかいに、とっても、ベイスターズに、とっても、
もちっ、もちっ、もちろん、ベイスたんにとっても、
いつだって、とくべつな そんざいやよ!(ぴょんぴょん)」
ベイスたんは、大好きな中村ノリ選手が表彰されることが
自分のことのようにうれしく、いつまでも いつまでも飛びはねていました。
「あややぁ…、なんだか、ねむれないやよ!(むくり)」
中村ノリ選手がくれた楽しい思い出を
ひとつひとつ思い出していたベイスたん。
むねがドキドキして、ねむれなくなってしまいました。
「あっ、あっ、いいこと、おもいついたやよ!
ベイスたん、ベイスたん…」
おえかきセットの中に入っていた 便せんを使い、
ベイスたんは中村ノリ選手へのいろんな想いを、
手紙にしたためました。
祝福の気持ちを込めていっしょうけんめい描いたあの絵とともに、
ノリ選手に渡そうとおもったのです。
「あっ、あっ、でも、でも…」
大切なことを忘れていました。
今のベイスたんは、ハマスタではたらくスタッフの一員です。
そして、スタッフには、きびしい決まりがあります。
勝手にベイスターズの選手に会いに行くことは、許されていません。
それをすれば、ハマスタにいられなくなってしまうかもしれないのです。
「あややぁ…(しょんぼり)」
いろいろ考えてみたものの、よいアイデアは見つかりません。
そうじきさんは、ただ「ずずーい」と言うばかり。
途方に暮れてしまったベイスたん、
いつしか すやすやと眠ってしまいました。
~つづく~