華麗な技を競う「ダブルプレーコンテスト」
この原稿は球宴が終わった日曜日に書いています。阪神は、月曜から広島3連戦。なんとかゲーム差を一つでも詰めたいですね。
さて、今日は阪神から少し離れて、「私のオールスターゲーム改革案」について書きます。
たとえばこんな具合です。日程は現在と同じ2日間、でも試合は2日目の1試合のみです。1日目は「コンテストデー」で、おなじみのホームラン競争だけでなく、いろんなコンテストをやりましょう。オールスターゲームに出られなくても、コンテストのためだけに出てくる選手もいます。
まずはダブルプレーコンテスト。これは内野手2人とノッカーの合わせて3人1組による「集団演武」です。難しいコースに飛んできた打球をさばいてダブルプレーを完成させ、その難易度と美しさ、独創性を採点により競うのです。
二塁手の華麗なジャンピングスローによる6-4-3あり、セカンドのバックトスから流れるような4-6-3あり、二遊間飛びつきながらのグラブトスあり、うわあ、もう考えただけで鼻血が出そう(笑)。審査員が10点満点で採点する、そうNBAのスラムダンクコンテストのノリです。
タイムで競う「レーザービームコンテスト」などなど
あとは、レーザービームコンテスト。こっちはタイムトライアルですね。ノックマシンが打ち上げたフライを、出場する外野手がキャッチしたら、ホームに設置してあるドラ(当たるとジャーンと音が鳴る)めがけてバックホームします。ドラに当たらなかったら記録なし。ドラに当たった場合は、キャッチした瞬間からドラに当たるまでのタイムを計測します。絶対盛り上がりますよね!
似たような感じで、盗塁阻止コンテストもいいですね。二塁ベースの一角に的を作って、キャッチャーは、ピッチングマシンの球を捕球してから的めがけて投げる。そして、そのコントロールとスピードを競います。これは勝ち抜き戦もいいですね。
「かけっこ」も欲しい。一塁から三塁までのタイムトライアルで、スタート、中間走、コーナーリング、スライディングまで、走塁技術の差が出るでしょうね。
「スピード・ペッパー」でバットコントロールの妙技を
あとはバットコントロール系もいいですね。地味ですがスピード・ペッパーなんてどうでしょう。野手2人組で、片方が投げ手、もう一方が打ち手。投げた球をもう一方が正確に相手に打ち返す。捕ったら投げて、打ち返しての繰り返し。片方が10本打ったらバットとグラブを持ち替えて、打者チェンジして10本。10本目(2人合わせて20本目)を投げ手がキャッチするまでのタイムトライアル。これもきっと息をのむような職人技が見られると思います。
こんなようなコンテストを次々と行うだけで、1試合にも相当するような楽しいイベントになると思うんですよ。
ふだん野球を見ない人でも、こんな超人技の披露であればテレビを見てみようと思うかもしれません。きっと年に一度、これだけは楽しみという人も出ると思います。中には、その「すごいプレー」がきっかけとなって、野球ファンになる人もいるでしょう。
同時開催「プロ野球超会議」
もう一つ、ぜひとも取り入れて欲しいのが、野球産業の見本市、「プロ野球超会議」を同時開催することです。グラブやバット、上達グッズなどの野球用具、設備機械、アパレル、ゲームや情報活用を目的としたソフトウェア、衛星放送やネット中継などの有料放送、スポーツ新聞、キャラクター商品、応援グッズ、ファンクラブ、書籍や雑誌、映像作品、クラブチームや社会人チーム、リーグスポンサー、指導者……などなど、NPBが中心になって、野球に関わるすべての人たちが、毎年オールスターに合わせて、巨大コンベンションを開催し、球場周辺に展示ブースを並べるのです。
野球の楽しみ方が無数にあることが実感できるオールスターになるはずです。
これをやろうと思うと、今のように移動して2箇所ではなくて、1箇所に留まるほうがいいでしょうね。コンテスト1日と試合1日、そして2日間同時開催の「プロ野球超会議」。どうでしょうか?NPBさん!