今年で20周年を迎える「日本生命 セ・パ交流戦 2025」のキャッチコピーは「みんなでみようぜ!日本生命 セ・パ交流戦」。スポーツの支援に長く関わる日本生命は、今年も「セ・パ交流戦」に特別協賛する。その中で、放映されているのが今回のCM。オフィスを舞台に“飯尾先輩”が後輩の“山田くん”をあの手この手を使って「セ・パ交流戦」の観戦に誘うというドラマ仕立てになっており、「【日本生命セ・パ交流戦】飯尾さん、山田くんを誘ってみる篇」「【日本生命セ・パ交流戦】不意に現れる飯尾さん篇」「【日本生命セ・パ交流戦】飯尾さんのお誘いが実る?!篇」の3パターンが公開された。

 「飯尾さん、山田くんを誘ってみる篇」ではオフィスの玄関口で山田さんを呼び止めた飯尾さんが「セ・パ、どう。セ・パ…?」と耳元でささやき、困惑させつつ最終的に思わず「いいっすね~!」と山田さんが乗っかってしまうというもの。「不意に現れる飯尾さん篇」は給湯室で意中の女性を野球デートに誘おうとしている山田さんに「あの子、絶対彼氏いるよ。俺とのセ・パのほうが楽しいのに~!」と声を掛けて疑心暗鬼にさせつつ、徐々に山田さんも飯尾さんの誘いに心揺れてしまう様子が描かれている。最後の「飯尾さんのお誘いが実る?!篇」は、バッティングセンターで豪快に空振りする山田さんに、飯尾さんが見事なホームランを披露してプロ野球の魅力を伝え、ついに…という内容。一連のCMを見終わると、「日本生命セ・パ交流戦」というワードが脳裏に刻まれて離れなくなること請け合いだ。

 新CMの放映を前に発表会が東京都内で開かれ、山田さん、飯尾さんに加え、元ヤクルト、ソフトバンク選手として交流戦を経験し、米大リーグでも活躍した日米通算906試合登板の五十嵐亮太さんがスペシャルゲストとして出席。完成したばかりのCMのお披露目と、撮影秘話などが明かされ、「日本生命 セ・パ交流戦 2025」開催に向けて会場を大いに盛り上げた。

 冒頭では日本生命保険相互会社の上田哲也常務執行役員、中尾仁彦理事業務統括部長が登壇し、「Play,Support.」の精神でスポーツを支える同社の思い、取り組みなどが紹介された。続いて新CMが披露され、飯尾さん、山田さんが登場。飯尾さんが「子供の頃から将来は早稲田大学からドラフト3位でヤクルトに入団するのが夢だったので、こういう形でプロ野球に参加できると聞いたときは『本当に?!』とマネジャーに言ったくらいです」と話せば、中日や広島でプレーした元プロ野球選手の山田和利さんを父に持つ山田さんは「僕も子供の頃の夢がプロ野球選手だったので、うれしいですね」と感慨深げに語った。

 さらに、2人は撮影時のエピソードも披露。給湯室のシーンでは、飯尾さんが台本にない送りバントのジェスチャーを始めると、それを受けて「アドリブ好き」という山田さんが「ピッチャー正面、セカンドへ送球!」と応じ、さらに飯尾さんが「アウト、ゲッツー!」と、こちらもアドリブで“応戦”するという見事な連携が見られたとか。山田さんは「こういう撮影の時って、カットがかかるとスンッて静かになるように思われるかもしれないですけど、僕はそのまま演技を続けるのが好きなんです。初対面だけど、こんなにやってくれるんだ~ってうれしかった」とニッコリ。飯尾さんも「こんなおっさんのアドリブを全て拾ってくれるなんて、感動でしたよ。まるで息の合った二遊間のようなテンポでね」と目を細めた。

 続いて五十嵐さんが登場すると、プロ野球が大好きな2人はさらにテンションアップ。「野球観戦の誘い文句」を考え、五十嵐さんにジャッジしてもらうコーナーでは、山田さんが「ちょっとダイヤモンド見に行こう!!」というアイデアを発表。「野球場って、グランドのダイヤモンドだけじゃなく、いろいろなダイヤモンドのような輝きがあるんです。観客の皆さんとか、選手たちの一球一球がダイヤモンドに見えるときもある。サヨナラの場面とか」と意図を明かすと、飯尾さんや司会のフリーアナウンサー、竹内由恵さんらから「オシャレ!」という声が上がった。

新CMに出演するずん・飯尾和樹さん、山田裕貴さん、に加えてスペシャルゲストとして、五十嵐亮太さんをお迎え「野球観戦への誘い文句」対決にて「ちょっとダイヤモンド見に行こう!!」と回答する山田さん

 次に、独特な笑いのセンスに定評がある飯尾さんが、期待を一身に集める中、「セ・パ交(球場名+食堂)に食べに行かない?」と書かれたフリップを出すと、詰めかけた報道陣らは「???」と首をかしげるばかり。「あれ? 皆さん、息しています?マネジャーに『分かりづらい』と言われたんですけど、『任しとけ!』と言ったらこれですよ」と自虐的にコメントし、最終的に会場を爆笑に包むまでが、まさに“飯尾ワールド”。この誘い文句に思い至った理由は「開放感のあるところで食べる球場のご飯は本当に美味しい。普段野球を見ない人にも楽しんでもらいたいと思って、(球場を食堂に見立てて)これにしてみました」と説明していた。

「野球観戦への誘い文句」対決にて「「セ・パ交」に食べに行かない?」と回答する飯尾さん

 これらのやり取りを受けて、五十嵐さんは勝者に山田さんを選定。少し不満そうな飯尾さんに、五十嵐さんは「よく考えてください。山田くんに『ダイヤモンド見に行こう』って言われたらどうですか? 素敵じゃないですか?」と説明し、勝利した山田さんは「この誘い文句の後に、飯尾さんに言われた『ダイヤモンドには人によっていろいろな形があるだろ』っていう言葉をちゃんと付け加えるんです」と裏話で“フォロー”。この完璧な流れに、飯尾さんは「ありがとうございます。もう勝者は山田くんでいいです」と“降参”するしかなかった。

 また、「日本生命 セ・パ交流戦 2025」を「誰と見に行きたいか」との質問に、山田さんは「(元プロ野球選手である)父を見に行ったことはありますが、父と一緒に行ったことはなくて、球場で試合を見てみたいですね」と回答。五十嵐さんは「僕も子供と野球を見に行ったことはないな。子供に誘われたら、お父さんもうれしいと思う」と話し、飯尾さんは「じゃあ、僕はそれを2、3列後ろから眺めます」と続けて笑いを誘った。

 発表会の終盤には、「日本生命 セ・パ交流戦 2025」の見どころについても話題が及び、ここでは五十嵐さんが、元プロ野球選手ならではの視点で解説。「(ソフトバンク時代の)スワローズとの対戦は複雑な気持ちでしたね」と古巣との対戦について振り返り、ソフトバンクから今季巨人にFA移籍した甲斐のソフトバンク戦での配球などを注目ポイントとして紹介した。さらに「普段は打席に立たないけど、打撃が得意で気合の入ったパ・リーグの投手にも注目」と、セ・パ両リーグに所属した経験のある五十嵐さんらしい着眼点も披露。「セ・リーグ、パ・リーグのファンで一緒に試合を見て、交流を楽しんでほしいですね。普段行かない球場に行って楽しむのもいいんじゃないかと思います」と、“交流戦でのファン・人の交流”も大きな魅力として挙げていた。


VictorySportsNews編集部