毎年こんなん作ってます

ドラフト指名選手たちとの契約も終わり、ウィリン・ロザリオ一塁手だけはまだ正式契約にいたっていませんが、他の外国人選手たちとの契約も済み、人的補償も電光石火のはやわざで決まり、どうやら、来季の陣容がほぼ決まったようです。

そこで、今年も

生年ポジション別選手一覧2018

を作成してみました。
この一覧表にはちょっとクセがありますので先に説明しておきます。
名前の前の数字は背番号。○は新規加入、△は移籍加入。赤い文字は、投手なら左投げ、野手なら左打ち。太文字は両打ちです。

「生年」とありますが、あくまでも「学齢」で表記しています。つまり4月生まれからはじまって、早生まれの3月生まれまでが1学年。
「齢」というところに年齢っぽい数字がありますが、これは来季、4月以降に誕生日を迎えたときの年齢という意味です。なので、今22歳なのに、この表では「齢」に「24」と表記されているかもしれません。そういうことです。

なんでそんなややこしいことをするのかというと、野球界は学年が命だからです。1コ上なら先輩、1コ下なら後輩、これはもう絶対的な基準なので、それがわかるように学齢基準にしています。外国人なんかは関係ないんでしょうけどね(笑)。関係あったら面白いけど。

混沌とするショートレギュラーは誰になるのか?

では、ざっくりながめていきましょう。今、この一覧表に名前が書かれているのは70人います。この記事を書いている段階で、まだ契約していないロザリオと、獲得が発表されたばかりの尾仲の背番号は入っていません。
70人だと支配下登録いっぱいですが、育成の3人、歳内、横田、石井も含まれていますので、支配下登録選手は67人です。

投手最高齢の安藤が引退しましたが、同学年の福留がいますので、表の上端行はそのままです。
逆に下はというと、高卒ルーキー牧が入りましたので、1行追加です。
ただし、高卒野手は今年も入りませんでしたので、植田は来季も野手でもっとも下っ端のまま。来年は少なくとも大卒の同期ができるでしょうね。たぶん。
しかし、下っ端ではありますが、植田が来季のショートレギュラー争いでは台風の目になりそうです。大和が抜ければ、守備ではトップクラス。あとは、良くなってきたバッティングでどこまでアピールできるかですね。

まとめると、ショートレギュラー争いは、糸原、西岡、植田の三つ巴、そこにルーキー熊谷がどれだけからめるか。大山はショートの練習もさせるようですが、レギュラーとしてはめるようなことはないと思います。私は、今のところの「金本構想」は、西岡なのではないかと思ったりしています。

では、セカンドはどうでしょう。これもまた難しいですね。上本、西岡もいますが、たぶん金本監督が使いたいのは大山ではないかと思います。
一塁ロザリオ、三塁鳥谷は、とりあえず既定路線でしょう。

一角は俊介がリードも、中谷も高山も使いたい

外野のレギュラー争いは、おそらく今のところは、この表の年齢順。つまり、福留、糸井は確定で、もう一角に入るのは客観的評価をするならば、俊介ではないかと思います。
ただ、大和を最後の最後までスタメンで使わなかった金本監督の行動パターンからすると、できれば中谷か高山にセンターを獲ってほしいという意向があるように思います。
今季よりも福留を休ませる試合を増やすというのも、やりたいと思っているでしょうね。

こちらの台風の目は、太字(スイッチヒッター)になった江越でしょうか。持っているものは、中谷にも負けていないと思うので、突然化けたりすれば……ね。

キャッチャーは、上のほうの岡崎、小宮山、小豆畑は、ある意味チームスタッフという考え方なのだと思います。岡崎については打撃の調子が良かったりすればスタメンもあるかもしれませんが、基本的には、梅野と坂本の主戦争いを軸に、原口が勝負になるのかどうかという、若手の争いがメインになりそうです。
それにしても、まだ一軍出場がない小豆畑は、なんか気の毒です。長坂にもマスクをかぶらせているのですから、ちっとくらい出してあげてもよさそうに思います。

藤浪世代前後のボリューム層から「出てこい!」

ピッチャーを見ると、能見が最年長に押し出されてきました。でも、来季もスターターとしてローテに入ってきそうですね。メッセンジャー、秋山、能見までは「シード権」で、残りの3枠をめぐって熾烈な争いです。

一覧表では、藤浪の学年を中心に、その前後にごちゃごちゃっと集まっています。シーズンを通して、このあたりの集団から、どれくらい飛び出してくるピッチャーがいるかがチーム力の伸びしろになってきます。
先発に限らず、若くて元気なピッチャーが1年を通してしのぎを削っているチームが、なんだかんだ言って安定感があるように思います。逆に、「誰かちゃんと投げられるピッチャーはおらんのか?」という状況になると、もう苦しいです。

リリーバーについては、上のほうの年代でしっかり機能したのが今年でした。マテオ、ドリスのようにボールの殺傷能力も重要ですが、経験がものをいう仕事でもあります。
でも、やっぱり若さも必要です。スタミナはまだまだだけど、短い回ならすごい球を投げるというピッチャーに出てきてほしいところ。

さて、ということで、年末は基本的にネタが枯れる時期です。そんなときは、こたつでミカンでも食べながら、この一覧表を穴があくほどながめましょう。そして、来季の戦力構想や、これからのチーム編成について考えましょう。そうしましょう(笑)。


鳴尾浜トラオ