2年連続最多勝グライシンガー

 日本の3球団を渡り歩き、どこでもしっかりと結果を残した優良助っ人外国人グライシンガー。そのピッチングはまだ記憶に新しい。端正な顔だち、帽子の後ろから少し伸びた金髪の後毛。何よりグライシンガーの代名詞ともいうべき「バルカンチェンジ」はプロ野球ファンの心を鷲づかみにしたものだ。(ストレートのような速度がありながら少し沈むボールである)

 グライシンガーが最初の球団ヤクルトにやってきたのは2007年。韓国の起亜タイガースから移籍するやいなや、先発ローテーションとしてエース級の働きをする。オールスターにも出場したグライシンガー。シーズンが終わってみれば16勝8敗 防御率2.84という素晴らしい成績を残す。そしてシーズンオフにはグライシンガーの争奪戦が。巨人、阪神、ソフトバンクという資金に余裕があり過ぎるチームが争った結果、巨人へ移籍となるのだった。

 2008年も最多勝を獲得し、2年連続最多勝となったグライシンガー。(当時のヤクルトファンの心中を思うとその辛さは想像を絶するものがある)翌年も開幕投手を務め、13勝をあげたグライシンガー。その後2年は怪我の影響もあり満足な成績は残せなかったが、2012年にロッテに移籍すると12勝を挙げる。それ以降は目立った活躍を見せることなく2014年にロッテを自由契約になるとそのまま現役を退くのだった。

独身貴族グライシンガー

 助っ人外国人には珍しく独身で日本にいる期間が長かったたグライシンガー。モデルタイプの女性が好きと公言していたが、エビちゃん(蛯原友里)が結婚した際には本気でショックを受け、道端ジェシカの交際報道が流れればがっくりとうなだれるシーンが報道されたりもしていた。日本文化を愛し、ラーメンも大好き。各球団で阿部慎之助選手や里崎智也選手などと息のあったプレイを見せたり愛され力も非常に高かった。どの球団でもファンから大きな声援を受けていたグライシンガー。そんなグライシンガーは今何をしているのだろうか。

 奥様の名前はジョアナ・ベネットさん。なんと美しいのだろう。さすがモデル好きを公言するだけある。美しい奥様との写真はこれでもかというほどこちらにあげられている。

 グライシンガーが結婚したのはロッテに所属していた2014年。年齢は38歳の時である。こんなにイケメンなのになかなかに遅い結婚である。しかしこのような写真もいちいち絵になるのだ。

 残念ながら結婚してから一年で自由契約となってしまったグライシンガーではあったが、なんとお子様もその年に誕生。

 素晴らしい写真である。子の時に生まれた女の子も今は4歳。すくすくと育っていることだろう。

 と、ここで全体を通して見てみると一つ気づいたことがある。グライシンガーはFacebookに自身の野球関連のことは一切投稿していないのだ。しかし一枚だけこちらの球団の香りがする写真が投稿されていた。

 そう、ロッテである。ご両親が日本に来た時に撮っていた写真がロッテ在籍時だったのだろう。華やかなヤクルト、巨人時代の写真は一枚も残されていないが、このロッテの写真だけがグライシンガーのFacebookには残されているのだ。

 短い間ではあったが、日本野球界を彗星の如く駆け抜けていったグライシンガー。またいつの日かコーチとして、あのバルカンチェンジを教えに来日して頂きたいものである。


VictorySportsNews編集部