プロ野球ファンならば誰もが知っているであろう「江夏の21球」。時は1979年11月4日。近鉄バファローズ対広島東洋カープの日本シリーズの9回裏、4ー3と広島のリードを守り抜くべくマウンドに立っていたのは江夏豊。この回ノーアウト満塁のピンチを背負ってしまうのですが、この窮地で見事にスクイズを外しカープを初の日本一へと導くのです! この時投じた全21球こそ、今も語り継がれる「江夏の21球」なのであります。

 さて、これがどのようにお弁当になるのか? 全国の江夏ファンの皆様、お弁当業界の皆様、必見でございます。

江夏豊の21球をお弁当にするために用意するもの

■材料 (1人前)
ごはん………100g
ハム………2枚
スライスチーズ………1枚
カニカマボコ………5本
うずらの卵………11個
海苔………1枚
もろ味噌………2g
マヨネーズ………1g

©︎ザ・ギース尾関高文

 材料が用意できたら、まず最初に江夏豊の顔を作っていきましょう。

©︎ザ・ギース尾関高文

 顔をハムで、そして身体をチーズで作っていきます(本来は水色ですがそこは目をつぶります)。少しふっくらしたお腹、大きな耳がポイント。グローブは今回「もろみそ」を使いましょう。

 カープの赤はカニカマがおススメです。カニカマの鮮やかな色はまさにカープ色。

©︎ザ・ギース尾関高文

 そして何より大切なのは「21球」です。江夏さんといえば21球。21球と言えば江夏さん。どちらが欠けても「江夏の21球」は成立しません。というわけで、今回は大事な「21球」をうずらの卵で表すことにしました。

 まずうずらの卵を2つに切ります

©︎ザ・ギース尾関高文

 そして側面にボールの模様を海苔で描いていきます。水で貼り付けるようにしましょう。(ちなみに細かい作業なので私はお箸の先を水に浸けて創作しました)

©︎ザ・ギース尾関高文

 気が狂いそうになるほど細かい作業を21球行います。当時のショート高橋慶彦さんが「こんな場面でエラーできない! 頼むからボールよ飛んでくるな!」と切に願った辛さを思えば、その苦しさも和らぎます。慶彦さんを思ってがんばりましょう。ボールが完成したらこちらのお弁当箱にご飯を詰めます。

©︎ザ・ギース尾関高文

 そこに上記で作った「江夏豊」と「21球」をうまく盛り付けてあげます。仕上げにマヨネーズで帽子にカープのマークを入れます。すると、どうでしょう! あの江夏の21球が再現されたではありませんか!

©︎ザ・ギース尾関高文

 お弁当から聞こえてくる大阪球場の歓声。今にもスクイズを外しそうな江夏豊がそこにいます。このお弁当を会社で食べようと蓋を開ようものなら野球好きの上司が食いつき、昇進にも繋がること請け合い。野球好きのOLからも大変にモテる事でしょう。

 全国のプロ野球ファンの皆様、ぜひ「江夏の21球弁当」を作ってみてはいかがでしょうか。このお弁当があなたの人生を変えるかもしれません。


ザ・ギース尾関高文