横須賀市は今年5月、同市久里浜1丁目にある「くりはまみんなの公園」内にサッカーJ1の横浜Ｆ・マリノスの練習拠点を整備することで合意したと発表した。2022年1月から部分的に供用を開始し、同9月に完成する予定。スポーツを通じた地域活性化のプロジェクトとして、大きな注目を集めている。

総事業費64億円を投じて市が整備し、完成後は横浜Ｆ・マリノスが年間1億7000万円の使用料を20年間支払う形になる。実はこれ、プロ野球・横浜DeNAベイスターズの池田前社長と横須賀市の吉田前市長がモデルケースをつくったものだ。

先ごろ、横須賀市夏島町の追浜公園内に完成し、セレモニーに小泉進次郎衆議院議員が出席したことでも話題となったベイスターズの2軍施設「DOCK OF BAYSTARS YOKOSUKA」は同市が整備し、球団が年間約2億円の使用料を支払う形で実現。この「池田・吉田モデル」といえる官民連携の取り組みが、久里浜の新施設建設にもつながった。

池田氏と“タッグ”を組み、横須賀市でスポーツによる地域活性化を進めた吉田氏は「スポーツと地域は切っても切れない関係」と強調する。その思いを裏付けるように、吉田氏のスポーツ界とのつながりは深く、キックボクサーで「K-1WORLD MAX」2004、2005、2009年日本チャンピオンの「ミスターストイック」こと小比類巻貴之氏も「友人」といえる間柄。その小比類巻氏に紹介されたのが、青森の七戸町と東北町の町境にある、今回の温泉地だという。

「コヒ（小比類巻）さんとはスパーリングもした仲です。そんな彼がけがをした時などに通うのが『すもも沢(李沢)温泉郷』。美肌の湯で、スッポンも名物なんです」

この「すもも沢温泉郷」は国内有数の植物性泉。加温、加水を一切していない源泉掛け流しで、とろりとした湯が人気を博している。東北すっぽんファームという会社が運営し、温泉を利用したスッポンの養殖場も併設されている。温泉を浴びて育ったスッポンは「兜すっぽん」と称され、ミネラル・コラーゲンが豊富。ミシュランの星付きレストランなどから高い評価を受けているとか。

温泉とスッポン。何とも意外な組み合わせだが、異なる分野のコラボは時に化学反応を起こすもの。スポーツビジネスのトップランナーと政治家のタッグも、まさに横須賀市、そして神奈川県を大いに盛り上げる"源泉"となっている。



【すもも沢(李沢)温泉郷】
■住所
〒039-2775 青森県上北郡七戸町李沢字道の下22-1

■アクセス
電車：青い森鉄道・上北町駅から3.7キロ

■営業時間
4:00〜21:00、無休

■料金
200円

■公式サイト
http://tobun.jp/sumomo.html




取材協力：文化放送

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文化放送「池田純 スポーツコロシアム！」（毎週月 20:00～20:30）
パーソナリティ：池田純
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