マジックからレイカーズにフリーエージェントで加入したシャキール・オニール「自分もデュラントと同じ境遇にいた」
ウェストブルックとデュラントの関係がこじれた原因を理解 今では解説者として大忙しのシャキール・オニールは、昨秋バスケットボール殿堂入りも果たしたNBA最強センターの一人だ。そんなオニールのキャリアで最も輝かしい時期は、レイカーズでコービー・ブライアントとともに3連覇を果たした2000年代序盤だろう。 1992年のドラフト全体1位でマジックに入団したオニールは、1996年のオフにフリーエージェントになり、レイカーズに移籍。『Fox Sports』の取材に対して当時を振り返り、昨年オフにケビン・デュラントがサンダーからウォリアーズに移籍した経緯、そして盟友ラッセル・ウェストブルックとの関係性がこじれた原因が分かると語った。 当時のマジックは、オニールとポイントガードのアンファニー・ハーダウェイを中心としたチームで、2人は1994-95シーズンのNBAファイナル進出に貢献した。 「デュラントと自分は似たような境遇にいた。きっとコミュニケーション不足が原因だろうが、ラッセルがどう思ったかは理解できる。自分もレイカーズと契約した時に、同じことをペニー(ハーダウェイの愛称)にしてしまった」とオニールは言う。 レイカーズに加わった96年当時には、すでにハーダウェイとの関係は悪化していたとも言われているが、オニールは続ける。 「その時は移籍の意思を誰かに伝える必要なんてないと感じていた。結果的に、ペニーは自分の決断で傷ついたんだと思う。おそらくラッセルはデュラントに対してこう思っただろうね。『お前は俺の母親みたいな存在だろ。それなのに自分たちを倒したチームに行くのか? しかも俺にその決断を伝えもしないのか?』とね。単にコミュニケーションが足りていなかっただけのことだ。彼らは友人で、常に行動をともにしていた。それでも、わずかばかりのコミュニケーション不足が関係を破綻させてしまう」
写真=Getty Images