AUBLはアジア大学スポーツ連盟(AUSF)公認のリーグ。昨年夏に中国・杭州で開催した初のトーナメントでは、世界レベルの演出とアジアの⼤学バスケットボールの強豪12チームによる熱戦が展開され、ライブストリーミングで6500万人以上、会場には2万9000人以上のファンが集まった。日本からは、関東大学バスケットボール選手権大会(スプリングトーナメント)で優勝した日本体育大学と準優勝の白鷗大学が出場し、白鷗大学3位、日本体育大学10位という結果で終えている。
今回のラウンドは、アリババの共同創業者でNBAブルックリン・ネッツのオーナーでもあるジョー・ツァイ氏のファミリーオフィス「ブルー・プール・キャピタル」が主導している。同社は昨年5月のシードラウンドにも主導的な役割を果たしており、AUBLへの継続的な支援を示す形となった。
そして新たな投資家陣にもバスケットボール界で国際的に影響力を持つ人物が揃った。NBAミルウォーキー・バックスの元共同オーナーであるマーク・ラスリー氏が率いるアベニュー・キャピタル、香港を拠点とする大手複合企業のナン・フォン・グループ(南豊集団)、アジア有数のベンチャーキャピタルであるHSG(旧セコイア・チャイナ)、NBAフィラデルフィア・セブンティシクサーズの共同オーナーであるデイビット・ブリッツァー氏が設立したボルト・ベンチャーズが参画。さらに、元NBA選手で中国バスケットボール協会(CBA)元会長のヤオ・ミン氏も投資家として名を連ねた。これはヤオ・ミン氏にとって、新興スポーツリーグへの初の投資となる。
ヤオ・ミン氏は「NCAAの大学に不合格になったことは、私の選手生活における後悔の一つです」と語り、「AUBLを通して、アジアの学⽣アスリートにとって最適なプラットフォームを⽀援できることを誇りに思います。⺟校である上海交通⼤学がチャンピオンシップを獲得できるよう、⼼から応援しています」とエールを送った。
(左から)ジェイ・リー氏、ジョー・ツァイ氏、ヤオ・ミン氏(画像提供:AUBL) また今回の資金調達を受け、AUBLは2026-27シーズンの大会内容を明らかにした。
まず「AUBL 2026トーナメント」が2026年8月2日(日)から9日(日)にかけて、中国・杭州でシングルトーナメントとして開催される。中華圏、日本、韓国、モンゴルに加え、初参加となるフィリピンとオーストラリアからの強豪校計12校が参加し、チャンピオンシップタイトルを争う。参加チームの詳細は5月に発表される予定だ。
続いて「AUBL 2026-27シーズン」では、アジアの強豪大学16チームによる、AUBL初のホーム&アウェイ方式でのフルシーズンが実施される。2026年11月下旬に開幕し、2027年4月上旬までの期間で、アジアを代表する各都市で試合が行われる。詳細なリーグ形式とスケジュールは今年後半に発表される。
目標は「アジアの大学スポーツを文化的な力に変えるムーブメントを起こすこと」
AUBL CEO兼共同創業者のジェイ・リー氏は「私たちの目標は、単にリーグを運営することではなく、アジアの大学スポーツを文化的な力へと変えるムーブメントを起こすことです」と強調した。
現在の注力事項として同氏は、ホーム&アウェイ方式の世界標準のイベント運営、学生と卒業生を中心としたコミュニティエンゲージメント、そして昨年12月に香港で立ち上げた次世代育成プログラム「Hoop Scholars」を通じた若者へのアプローチの3点を挙げた。
ジョー・ツァイ氏も「昨年のAUBL決勝戦に現地で参加し、アリーナの熱気、ファンの情熱、そしてコート上のプレーレベルを⽬の当たりにしたことで、リーグが正しい⽅向に向かっているという私の確信はさらに強くなりました」と語っている。
今回のシリーズAラウンドには、ジョー・ツァイ氏、デイビット・ブリッツァー氏、マーク・ラスリー氏という現在および過去のNBAチームオーナー3名が共同で参画しており、AUBLが世界のバスケットボール・エコシステムにおいて重要な位置にいる存在であることを示す形となった。
昨年のトーナメントで3位となった白鷗大学(画像提供:AUBL)