フリーライドスキー・スノーボードは、整備されていない自然のままの雪山を滑走するウィンタースポーツ。決まっているのはスタートとゴールのみで、選手は地形や雪質を見極め、頭に描いたラインにDrop In(滑り出し)する。その滑走のテクニックやスタイルを競うもので、難易度や技術など5つのジャッジ基準で採点される。約100年前にモンブランやシャモニー等のヨーロッパアルプスで発祥し、若者が熱狂するエクストリームスキーのカルチャーシーンを形成し発展してきたが、今回の決定により正式なオリンピックスポーツへと昇華することになった。
2014年ソチ五輪のフリースタイルスキー女子ハーフパイプのメダリストで、日本のフリーライド界を牽引するプロスキーヤーの小野塚彩那は「人の手が加わらない大自然を相手にし、真のスキーやスノーボードの本質的な部分がオリンピックの舞台で試され、ウィンタースポーツの歴史が変わると言っても過言ではない」と語り、「今日この発表があった瞬間から全員がオリンピックを目指すスタートになります」と今後の盛り上がりに期待を寄せた。
国際スキー連盟傘下で開催される唯一のフリーライド種目のワールドカップ「Freeride World Tour(FWT)」の日本シリーズを展開するFWT運営事務局の井上慶代表は、「日本には世界的にも評価されている雪質と豊かな山岳環境がある。今回の決定をきっかけに、より多くの若い世代が挑戦し、世界で活躍する日本人選手やオリンピアンが生まれることを願っている」とコメントをしている。
なお、IOCはフリーライドのほかにフィギュアスケートのシンクロナイズドスケーティングも新たに実施することを発表している。ノルディックスキー複合は採用されないことが決まった。
自然の雪山を滑る「フリーライド」が2030年冬季五輪の正式種目に決定! カルチャーシーンからオリンピックスポーツへ
国際オリンピック委員会(IOC)は7月7日(スイス現地時間)、フリーライド(スキー、スノーボード)を2030年冬季オリンピックの正式種目として採用したと発表した。
FRENCH ALPS 2030 Olympic Integration(画像提供:FWT運営事務局)