従来のオフィスやホテル等の会議室で行われる式典の形式とは異なり、今回の内定式は同社内で結成されたピックルボールチームへの「入団式」を兼ねて実施された。専用のスポーツコートを会場とし、プロ選手によるワンポイントレッスンや参加者同士の交流試合を組み込んだ内定式の開催は、日本初の取り組みとなる。
会場は話題の「Sansanピックルボールコート池袋」
式典の会場となった「Sansanピックルボールコート池袋」は、2026年7月にオープンした都内最大級のピックルボール専用施設だ。天候に左右されないインドアコートと開放的なアウトドアコートを備え、本格的な競技者から初心者まで幅広く利用されている。
インフォマートでは、社員の健康増進や部署を超えたコミュニケーションの活性化、さらには新しい挑戦を支援する社内カルチャーの醸成の一環として、ピックルボールに着目。社内外のコミュニケーションの場として、ピックルボールを活用している。
今回の内定式は、これから社会人としてのスタートを切る内定者たちに同社の風通しの良い社風やチームワークを体感してもらう目的で企画された。参加した16名の内定者たちは私服やスーツではなくお揃いのスポーツウェアに身を包み、コート上で顔を合わせる形で式典がスタートした。
10月1日に開催された株式会社インフォマート「2027年卒 内定式」日本代表・羽澤未宥プロが参加。巡回指導と交流試合を実施
今回のイベントには、インフォマートが契約を結ぶプロピックルボールプレイヤーであり、日本代表として世界を舞台に活躍する羽澤未宥(はざわ みゆう)選手が特別参加した。
羽澤選手は小学3年で硬式テニスを始め、高校・大学時代も体育会テニス部の主力選手として活躍。大学卒業後は大手オフィス家具メーカーに就職し、OLとして勤務していた経歴を持つ。会社員時代に友人からの誘いで出会ったピックルボールの魅力に着目し、本格的に競技に打ち込むため一念発起してプロ転身を果たした。
プロ転身後は国内外の大会で実績を重ね、2024年にはわずか2名となる女子の日本代表選手に選出。オーストラリアで開催された「PPA Tour Australia」での2冠達成や、アメリカ・テキサス州で開催された「Pickleball World Championships(世界選手権)」の50歳以下女子シングルス部門での銀メダル獲得など、日本のピックルボール界を牽引する第一人者として知られている。
当日は、羽澤選手によるワンポイントレッスンが行われた。羽澤選手は複数のコートを巡回しながら、参加者一人ひとりのパドルの持ち方やボールの捉え方、打球時のフォームなどについて丁寧に助言。初心者も多かった16名の内定者たちに対し、短い時間の中で的確なアドバイスを送り、打球の感覚を掴ませていた。
後半に行われた交流試合では、羽澤選手がプロならではの安定したラリーや繊細なボールコントロールを披露。間近で見るトップアスリートの動きに、参加者から歓声や拍手が送られる一幕もあった。
社長をはじめとする役員や社員もコートへ。スポーツを通じたフラットな交流
式典には木村社長をはじめ、役員や社員たちもスポーツウェア着用で参加。内定者とともにコートに入り、パドルを手に汗を流した。
ピックルボールは、テニスやバドミントン、卓球などの要素を併せ持ち、アメリカを中心に世界中で急速に競技人口が増加しているラケットスポーツだ。コートの広さがバドミントンコートと同じサイズであるため、プレイヤー同士の距離が近く、ラリーが続きやすい点が特徴とされる。また、力強さだけでなく、パートナーとの連携やコート上のコントロールが勝利のカギを握る。
イベント内では、社長や役員、社員、内定者がシャッフルでペアを組み、ダブルスのラリーやミニゲームを実施。プレーの合間には「ナイスショット」「惜しい」といった声掛けやパドルタッチが行われ、役職や年齢の垣根を越えた自然なコミュニケーションが生まれていた。
参加した内定者からは、「内定式と聞いて最初は緊張していたが、社長や役員の方々、社員の皆さんと直接プレーする中で、会社の温かい雰囲気や一体感を肌で感じることができた」「同期16名や先輩社員と声を掛け合いながらプレーできたことで、入社に向けた不安が和らぎ、これから一緒に働くイメージが湧いた」といった感想が寄せられた。
ピックルボールをする内定者たち新たなフィールドへの第一歩と今後の展望
現在、多くの企業において「従業員のエンゲージメント向上」や「新入社員の孤立防止」が重要な課題となっている。インフォマートが取り組んだ今回の「ピックルボール内定式&入団式」は、従来の形式的な式典から一歩踏み出し、体験と対話を通じて組織へのエンゲージメントを高める新しい試みと言える。
アメリカで爆発的な人気を誇るピックルボールは、刻々と変わる局面への判断力や、ペアとの協調性が重視されるスポーツだ。変化の速い現代のビジネス環境において、チームで協力しながら課題に立ち向かう姿勢は、BtoBプラットフォーム事業を展開する同社のビジネススタイルにも通じる部分がある。
コート上での交流プログラムを終え、汗を流した後の和やかな雰囲気の中で、内定者たちは社会人としてのスタートに向けて期待とワクワク感に満ち溢れた表情を見せていた。
「チームインフォマート」の一員として迎えられた16名の内定者たち。コート上で培ったチームワークとフレッシュなエネルギーを携え、2027年春からのビジネスという新たなフィールドでの活躍が期待されている。