#オールスポーツ
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ボクシング
2023年も見逃せない!ボクシング世界戦を目指す注目ボクサー
1月6日、大阪のダブル世界タイトルマッチで幕を開けた2023年の日本ボクシング界。IBF(国際ボクシング連盟)のミニマム級戦では挑戦者・重岡銀次朗(ワタナベ)が王者ダニエル・バジャダレス(メキシコ)と議論を呼ぶ「ノーコンテスト(無効試合)」でタイトルを獲り逃したが、この重岡以外にもこれから世界への大きな飛躍が期待される選手たちをみてみよう。
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大相撲
令和五年大相撲初場所展望―土俵だけではない多くの見どころ
大相撲初場所は早くも8日が初日だ。第2日曜日が本場所の初日に設定されているため最速の開幕日。「角界では初場所が終わってからが正月」と言われるように、年末年始もさほど休まずに稽古を重ねた部屋が多い。番付の異状に日本相撲協会を襲った新型コロナウイルス禍、昨年末の幕内逸ノ城らに対する処分なども絡み、テレビ中継からは伝わらない相撲界の変動がある。
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箱根駅伝
〝史上最高レベル〟の戦いが予想される箱根駅伝2023、その見どころは!?
今年の学生駅伝は1月の箱根、10月の出雲、11月の全日本のすべてで大会記録が誕生。シューズの進化もあり、高速化が顕著になっている。留学生も過去最多の7人が出場予定。2023年の箱根駅伝は〝史上最高レベル〟の戦いになることが予想されている。 なかでも注目は出雲と全日本を独走した駒大と、前回のⅤメンバー7人が登録された青学大の2強対決になるだろう。まずは2区の〝エース対決〟が熱い。
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ボクシング
ボクシングファンが熱狂した2022年−締めくくりは大みそかの統一戦
2022年の日本のボクシングはすごかった。何と言ってもこれほど統一戦が開催されたことはない。ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)−村田諒太(帝拳)、井上尚弥(大橋)−ノニト・ドネア(フィリピン)、寺地拳四朗(BMB)−京口紘人(ワタナベ)。そして先日、階級のメジャー全団体王座統一戦として挙行された井上−ポール・バトラー(イギリス)は決定的だった。単純にチャンピオン2人分のファイトマネーが必要になることだけでも統一戦には金がかかると分かる。とくにゴロフキン−村田のミドル級は世界的な花形階級で、従来のビジネスモデルでは到底、日本開催は不可能な話だった。それを可能にしたのはネット配信サービス(プライム・ビデオ)の資金力。「20億円興行」と呼ばれたバブル時代のマイク・タイソン戦を上回るイベントを、コロナ時代のいま実現させたのである。放送形態の新しい波が押し寄せたという点でも2022年は記憶されるだろう。そんな画期的な一年はまだ終わっていない——。暮れに井岡一翔(志成)の試合が控えている。
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大相撲
一年の締めくくり“大相撲九州場所”を終えて–新しい大相撲のカタチ
2022年最後の大相撲本場所となる九州場所は三つどもえの優勝決定戦の末、西前頭9枚目の阿炎の初制覇で幕を閉じた。混戦の今年を象徴するように、史上初めて3場所連続の平幕優勝。横綱、大関陣が安定感を欠いて番付の重みの低下が目立ち、突然の引退劇の裏には年寄名跡の問題も垣間見える。新型コロナウイルス対策を含め、大相撲界の模索が続く。
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ボクシング
史上初の4団体統一王者ホプキンスが歩んだ苦難と栄光のボクシング人生
井上尚弥(大橋)が12月13日の次戦でトライする「4団体王座統一」。これは文字通りWBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)、IBF(国際ボクシング連盟)、WBO(世界ボクシング機構)のメジャー4団体の王座をひとまとめにしようとする統一戦で、井上(あるいは相手のポール・バトラー=イギリス=)が達成すれば世界のボクシング史上9人目となる。 ボクシング界が“The Four Belt Era”(4ベルトの時代)を迎えたのは最後発団体のWBOが認知されて以降だから、かれこれ四半世紀前。これまで誕生した「比類なきチャンピオン」8人という数が多いのか、少ないのかはともかく、このうち6人が現役なのだから近年のトレンドと言っていい。
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モーグル
モーグルW杯いよいよ開幕。総合優勝を狙う堀島行真が一目置く成長著しいライバルとは
フリースタイルスキー・モーグルの今季W杯第1戦が12月3日、フィンランド・ルカで開幕する。W杯はフィンランドを皮切りに、スウェーデン、フランス、カナダ、米国、イタリア、カザフスタンの7都市を転戦。五輪種目のモーグル6戦、デュアルモーグル6戦の合計ポイントで総合優勝を争う。
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フィギュアスケート
「頭の中の天使と悪魔が戦っている」立ち止まってきては進んできた坂本花織のスケート人生
世界女王がもがいている。19日まで札幌市真駒内セキスイハイムアイスアリーナで開催されたフィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第5戦、NHK杯で2連覇中の坂本花織(シスメックス)が2位に終わった。自己ベストを34点以上も下回る得点が不調ぶりを如実に物語る。優勝した第1戦のスケートアメリカとの合計ポイントでファイナル(12月8日開幕・トリノ)進出は決めたが、気がかりなのは心身の状態。「頭の中の天使と悪魔が戦っている」。いつも天真爛漫なフィギュア界の元気印もまた、トップアスリートならではの苦悩に陥っている。
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体操
サッカーW杯前にこっそり行われている世界体操を知るために…
サッカーW杯の日本代表26人が発表され、4年に一度の大舞台にスポーツ界が盛り上がりを見せる中、2年後に迫った24年パリ五輪に向けての大事な戦いである体操世界選手権が、11月6日まで英国リバプールで開催されている。 リバプールと言えば昨季まで南野拓実(モナコ)がプレーしていたリバプールFCの本拠地がある、英国北西部マージーサイド州の港湾都市。体操世界選手権の女子団体決勝が行われた11月1日には、ホームのアンフィールド・スタジアムでUEFAチャンピオンズリーグの「リバプール対ナポリ」戦が行われ、夕刻の街中にはリバプールFCのユニホームを着て首から赤いマフラーを下げているサポーターが大勢見受けられた。これからアンフィールドに向かうサポーターたちだった。 そんな中、マージー川に面する収容人員1万1000人の「M&S BANKアリーナ」も満員の観衆で埋め尽くされていた。試合開始前にはスタンドでウェーブが起こるなど、盛り上がりもすごかった。
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陸上
注目の東京レガシーハーフマラソンがまもなくスタート!
今秋、東京でワクワクするようなロードレースがはじまる。それが本日10月16日に開催される東京レガシーハーフマラソンだ。 日本の〝マラソンイメージ〟を一変させた東京マラソンにつながるような大会で、START・FINISH 地点は国立競技場。コースの大半は幻となった東京五輪のマラソンコースになる。「42.195㎞は無理でも、21.0975㎞なら走れるかも」。走るチャンス、走る楽しさをもっと広げるハーフマラソンに約1万5千人が出走する予定だ。
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ボクシング
寺地拳四朗と京口紘人の統一戦が見逃せない理由~目指すは4団体王座統一
ライトフライ級の世界チャンピオン対決、寺地拳四朗(BMB)対京口紘人(ワタナベ)の一戦が決まった。11月1日、さいたまスーパーアリーナで挙行。今年4月のゴロフキン対村田諒太戦でボクシング中継に乗り出したアマゾンのプライム・ビデオが手掛けるシリーズのメインイベントだ。 寺地がWBC(世界ボクシング評議会)の王者で、京口はWBA(世界ボクシング協会)のスーパー王者。日本人のチャンピオン同士がお互いのベルトをかけて行う他団体統一戦は、10年前の井岡一翔(WBC)-八重樫東(WBA)のミニマム級戦以来2度目のことである。
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ボクシング
ゴロフキンが挑む最大の一戦~1億ドルが動く三部作の最後の結末は
海外で「今年最大のボクシングイベント」と称されるビッグマッチが17日(日本時間18日)に米ネバダ州ラスベガスで開催される。リングに上がる片方は、4月にさいたまスーパーアリーナで行われた世界ミドル級2団体王座統一戦で村田諒太(帝拳)にTKO勝ちし、日本でも鮮烈な印象を残したゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)で今回は挑戦者の立場となる。受けて立つ相手は、今年の前半まで全階級を通じた最強ランキング「パウンド・フォー・パウンド(PFP)」で1位に座っていたスーパーミドル級世界4団体統一王者サウル・アルバレス(メキシコ)。因縁めいた両者の激突は3度目。さまざまな要因からゴロフキン不利の事前予想だが、両者を巡る関心の高さから手にする報酬は桁違い。英語で「trilogy(三部作)」と表現される一戦にふさわしく、その完結編では芸術的瞬間が生まれそうな気配もある。
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パラリンピック
障害の垣根を越えて多様性を認め合う社会に向けて〜 東京2020パラリンピックが残したレガシーとは何か?
まさに隔世の感があった。8月24日に東京・有明アリーナで行われた東京2020パラリンピックの1周年記念イベントには、日中の第1部と夜の第2部を合わせて約9200人の観客が集まり、パラスポーツの単独イベントでは異例とも言える盛り上がりとなった。共生社会への寄与を旗印に開催された昨夏のパラリンピックは、51個のメダルを獲得した日本勢の躍進もあり、国民に大きなインパクトを残した。障害者理解も進み、大会関係者の中にも「正真正銘のレガシー(遺産)」との声は多い。5年後、10年後へ、この熱をいかに持続させていくか。まいた種を大切に育てていくことにこそ、未曽有の東京大会を開催した意義がある。
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フィギュアスケート
-精神的にも体力的にも成長できた- 失意と悔しさを乗り越えた三原舞依の強さとは。
2度の失意を糧に、芯のあるスケーターへと羽ばたこうとしている。フィギュアスケート女子で23歳の三原舞依(シスメックス)が8月14日まで滋賀県立アイスアリーナで行われた「げんさんサマーカップ」でショートプログラム(SP)、フリーとも1位の合計207・61点をマークして優勝。シーズンオフに敢行した武者修行の成果も発揮し、今季初戦で上々の滑り出しを切った。
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大相撲
終息の兆しが見えない第7波と大相撲~一夏で見えたもの
大相撲秋場所の新番付が8月29日に発表される。早いもので今年も残り2場所。特に今夏は角界にとっても新型コロナウイルス禍関連で目まぐるしさに包まれた。7月の名古屋場所では力士が大量に休場し、番付編成に絡み物議を醸した。流行している第7波の中で場所後には久しぶりに巡業が再開され、両国国技館にも変化が見られた。一夏を終えた国技を探った。
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フィギュアスケート
−クワッドアクセルを跳ぶその日まで− プロスケーター羽生結弦としての意思と矜持のその先にあるものとは。
フィギュアスケート男子で2014年ソチ、18年平昌両冬季五輪王者の羽生結弦(27)が8月10日、地元のアイスリンク仙台で公開練習「SharePractice」を行った。7日に開設したばかりの自身の公式YouTubeチャンネル「HANYU YUZURU」でもライブ配信され、10万人以上が視聴した約1時間40分。フィギュアスケート界初の取り組みからは、7月19日のプロ転向会見で語った「アスリートとして全力でやっているからこその緊張感みたいなものを、また味わってもらえるようなスケートを常にしたい」との思いの一端がにじみ出た。
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卓球
文武両道を体現する張本美和~世界ユース4冠で厚みが増す日本卓球界
栴檀(せんだん)は双葉より芳し―。将来大成する人物は若い頃から優れていることの例えだが、卓球界でその好例になると有望視されているのが女子で14歳の張本美和(木下アカデミー)。男子の東京五輪団体銅メダルメンバーの張本智和(IMG)の妹としても知られる。7月にはPR会社のサニーサイドアップとマネジメント契約を結んだことが発表され、スターへの道を一段ずつ上がっている。試合での実績を重ねるにつれてスポンサー契約やメディア出演などプレー以外での案件が増えていくもの。まだ中学生の張本美和にとっては競技と勉学の両立に集中できるという面でプラスの契約といえる。次世代を担う逸材として、ビジネスモデルでも健闘している国内のTリーグや海外試合など、さまざまな舞台での活躍へ期待が高まっている。
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ボクシング
メイウェザーはもうプロボクシングのリングには戻らない~ボクシングの殿堂入りで噂を払拭
「なんと言ったらいいのか……」 あのメイウェザーが泣いた。リングの中の出来事ではない。“ボクシングの殿堂”に新規メンバーとして迎え入れられ、感激のあまり涙を流したのだ。 さる6月、ニューヨーク州のカナストータという村で催された恒例の殿堂セレモニーでの一幕である。ボクシング界最大規模の「国際ボクシング名誉の殿堂博物館」(インターナショナル・ボクシング・ホール・オブ・フェイム=IBHOF)は1989年に設立され、その年に殿堂入りする選手・関係者を選んできた。そして年に一度、6月第2週の週末にはセレモニーを催し、新旧殿堂メンバーと、彼らに会うためにやってくる大勢のボクシングファンで小さな村は大賑わいとなる。