同施設は2024年10月に開場。21年東京五輪でスケートボード、自転車BMXが実施された跡地を再開発し、スケートボードパークやボルダリング棟、3人制のバスケットボールコートなどを整備した。ランニングスタジアムやロープアスレチック、ピックルボールコートなども完備されている。

 約3・1ヘクタールの敷地にはスポーツ施設以外にも、カフェやフードモール、ドッグランカフェなども設置。「跡地を、みんなで遊べる聖地へ」を合言葉とした国内でもユニークな複合型スポーツレジャー施設となっている。

 2周年イベントは「livedoor URBAN SPORTS PARK 2nd Anniv. Fes」と題して、ボルダリング体験会、3人制のバスケットボール教室、ブレイキン体験会、ピックルボール体験会、ヨガ教室などが催された。ペダルや補助輪がなく、足で地面を蹴って進むランニングバイクの「ストライダー」を使用した幼児向けの大会も実施され、大盛り上がりを見せた。

 11日に開催されたオープニングセレモニーには、レガシーアンバサダー兼東京大学先端科学技術研究センター教授の為末大、プロスケートボーダーの池田幸太、人気ユーチューバーのゆうさくスポーツらが登壇した。セレモニー内ではDリーグの昨季覇者「FULLCAST RAISERZ(フルキャストレイザーズ)」がパフォーマンスを披露。緩急のついた切れ味鋭い踊りに来場者は虜となった。

華麗なパフォーマンスで魅了するFULLCAST RAISERZメンバー

 リーダーの「INFINITY TWIGGZ(インフィニティーツイッグス)」は「僕らはクランプというジャンルで、パワー系のアグレッシブな動きが多い。他のイベントで踊る機会はそんなに多くないので、こういうふうに見ていただける機会があってとてもうれしい」と笑みを浮かべつつ「普段は2週間に1回のペースで試合をしている。僕らのパフォーマンスがいいなと思ってくれたら、ぜひDリーグを見ていただきたい」と呼びかけた。

 またチーム内で2人1組になって対決したダンスバトルでは、Dリーグでも採用されているオーディエンス投票で勝敗を決定。審査員のジャッジとは関係なく、観客の評価を反映するシステムで、この日は拍手で勝敗を決める形を採用すると、両チームに温かい拍手が送られた。

 同施設は気軽にスポーツと接する環境づくりにも注力。開発当初から深く関わっている為末氏は「スケートボードや(バスケットボールの)3人制のコートは東京五輪・パラリンピックの時に使われた施設。それをここに持ってきて、レガシーとして残すことで、みんなに使ってもらおうという場所になっている」と経緯を明かした。

 現役時代は陸上男子400メートル障害で日本記録を樹立。47秒89のタイムは20年以上経過した今も破られていない。世界選手権では2度銅メダルを獲得。五輪の舞台にも3度立ったレジェンドだ。その為末氏はさまざまな形でスポーツに携わっているが、原点は〝楽しむ〟にあるとの見解だ。

施設の名誉村長である元オリンピック陸上競技日本代表 為末大氏

 集まった子供たちを前に「スポーツの語源は遊びだと言われている。五輪やパラリンピックと言われると、レベルの高い、技術を高めた選手たちが集まるイメージがあるけど、子供のうちからこういう場所で楽しんで(スポーツを)やってもらいたい」と力説。そして「より多くの人が楽しくスポーツに触れてもらうことを目的にしているので、いろんな場所がある中で楽しく遊んでもらえればいいかなと思う」と提言した。

 同施設で楽しめるピックルボールは米国でブームとなり、日本でも人気が急上昇中のスポーツ。テニス、卓球、バドミントンの要素を組み合わせており、コートはバドミントンのダブルス用と同じ広さ。ラケットは卓球の2倍ほどの大きさで、ボールも重さも約20グラムと軽く、初心者でもラリーを楽しめるのが特徴だ。

 オープニングセレモニーでMCを務めた南隼人は「ピックルボールの人気が最近すごい」と驚きを口にする。ゆうさくスポーツも「めちゃくちゃ人気ですよね。(当施設に)初めて来たけど、久しぶりに心がワクワクしている」と胸を膨らませた。

 誰もがスポーツを気軽に楽しめる場所へ――。施設担当者は「開業当初から大切にしているのは、アーバンスポーツを『見る』だけでなく、子供から大人まで誰もが気軽に『やってみる』ことができる場所であること。これからも初めての方でも最初の一歩を踏み出しやすい体験の機会をつくり、大会やイベントの開催にも取り組んでいきたい。地域のみなさんや競技団体の方々とともに、東京五輪・パラリンピックのレガシーを次の世代につなぎ、有明エリア全体のにぎわいづくりに貢献できる施設を目指していきたい」と、展望を口にした。2周年を迎えた「livedoor URBAN SPORTS PARK」は、これからもスポーツの魅力、面白さを発信していく。


中西崇太

著者プロフィール 中西崇太

1996年8月19日生まれ。愛知県出身。2019年に東京スポーツ新聞社へ入社し、同年7月より編集局運動二部に配属。五輪・パラリンピック担当として、夏季、冬季問わず各種目を幅広く担当。2021年東京五輪、2024年パリ五輪など、数々の国内、国際大会を取材。