“ボールの上半分を打てば決めきれる!” 木戸愛
【アマチュアゴルファーUさんの質問】 「勝負どころのパットがなぜかカップに蹴られたり、ショートしたり、決めきることができません。バーディやパーを当たり前のように拾っていくプロの皆さんは、どのように打っているのですか?」 【木戸愛のレスキュー回答】 私も大事なパットが決まらず、何度も悔しい思いを味わっているので、この悩みは痛いほど分かります。今回は私もパットに悩む1人のゴルファーとして、理想としている形をお教えします♪ カップに吸い込まれるボールを打つために、意識していることはボールの“上半分”を打つことです。上半分を打つことでボールの回転が良くなり、ラインに乗せやすくなります。スムーズな転がりで前へ前へ転がる“順回転”の転がりを生むための方法です。 ボールの“上半分”を打つコツは、ややアッパー軌道で振ることです。ダウンブローで入ってしまうと、ボールの“上半分”だけを打つということが難しく、どうしても上から押し潰す形でボールを捉え、回転の悪いボールになってしまいます。 ストロークのポイントは、テークバックやインパクトに意識を強く持ちすぎず、フォローをしっかり取ることです。私が実践しているのは、アドレスしてストロークを開始する前に一度、ボールの前にヘッドを置くルーティンです。 このルーティンの効果は、インパクトではなく、「ここまでヘッドを出せばいい!」というフォローの意識を強く持つことができる点です。アッパー軌道でボールの“上半分”を当てるストロークは、フォローまで緩みなくヘッドを動かすことで実現します。皆さんも打つ前に一度、フォローの位置を目で確認してみてはいかがでしょうか♪ (木戸愛プロ偏・終了) 取材協力/千葉バーディクラブ 【解説】木戸愛(きど・めぐみ) 1989年生まれ、神奈川県出身。2008年にプロ入りし、09年ステップ・アップ・ツアー「マルナカレディースオリーブカップ」優勝。12年「サマンサタバサガールズコレクション・レディーストーナメント」でレギュラーツアーを制す。14年より「Tポイントレディス ゴルフトーナメント」のホステスプロを務める