2016年以降、2000試合以上を配信している「DAZN」
©Getty Images 2017シーズンから10年に渡るJリーグの放映権を取得するなど、日本におけるサッカーの映像配信で主役に躍り出つつある「DAZN」。15日には、新たにUEFA(欧州サッカー連盟)と放映権契約を締結したことを発表した。契約期間は2018-19シーズンから、2020-21シーズンまでの3シーズンで、UEFAスーパーカップ、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)、UEFAヨーロッパリーグ(EL)の全試合が「DAZN」で視聴できるようになる。
「DAZN」は、Jリーグだけではなく、イタリアのセリエA、ドイツのブンデスリーガ、スペインのリーガ・エスパニョーラ、フランスのリーグ・アンといった欧州主要リーグの放映をすでに行っている。各国リーグ王者をはじめ、世界のサッカーシーンをリードするメガ・クラブが頂点を目指すCL、それに準ずるクラブが出場するELも見られることになれば、サッカーファンにとってはうれしい限りだろう。
今回の契約締結を受けて「DAZN」のジェームズ・ラシュトンCEOは、以下のようにコメントを発表している。
「CLとELは、年々試合の質が高くなり、魅力と人気が高まっています。『DAZN』は国内および、海外スポーツを、いつでも、どこでもファンの皆様にお楽しみいただけるサービスを目指しております。我々が、欧州トップクラスの大会の独占放映権を取得できたことを大変喜ばしく思っております。日本のサッカーファンの皆様に、世界有数のクラブで活躍する、世界一流の選手の名試合を、テレビをはじめとする各種の対応デバイスにて、お楽しみいただけることを願っております。2016年のサービス開始以降、世界各国のリーグ戦や国際試合など、合計2,000以上のサッカーの試合をライブ配信してまいりました。DAZNが日本において、サッカーのホーム的なサービスに成長していることを確信しております」
また、UEFAのマーケティングディレクター、ガイローラン・エプスタイン氏は、「DAZN」との契約により、日本のサッカーファンが欧州トップレベルのより多くの試合を観戦しやすくなることに期待を寄せている。
「私たちはCLとELが、日本のサッカーファンの間で大きな関心を集めていると実感しております。今回の『DAZN』との契約により、さらに多くのファンが試合を楽しめるようになることは、私たちにとって大変喜ばしいことです。『DAZN』の革新的なストリーミングサービスは試合の視聴方法の進化を表しており、日本のファンが好きな選手や好きなクラブの試合をいつでもどこでも観戦することを可能にします」
2018-19シーズンからUEFA主催大会の放送が加わることになった「DAZN」。実際に放送が開始されるのは2年後ということもあるためか、現時点で月額利用料(1750円)の変更について発表はない。仮に料金が据え置きとなれば、ファンにとっては喜ばしい限りだろう。