ひとつ前のお話はこちら©カネシゲ タカシ

「キャーーーーッ!!
ラミレスせんしゅと、なかむらノリせんしゅの
れんぞくホームランやよーー!!
いわせとうしゅから、打ったやよー!!
ひきわけ、ひきわけー!!」

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「あ、かみさまやよ!こんにちはー」

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「ベイスたんよ。神さまうっかりミスで
引き分けのときのルールを決めてなかったね。

引き分けは“勝ちに等しい価値”(←ダジャレ)があるから、
ベイスターズが引き分けたときは、
シウマイを2ケあげようぞ」

「うわーい!ベイスたん、シウマイすきー!
おいしいやよ!」

「そうだろう、そうだろう。
そりゃ、横浜で有名な『崎陽軒』のシウマイだからね」

「“きようけん”?」

「そう、崎陽軒。
あと、ホームラン1本につき、シウマイを1ケあげる
というルールがあったね。

本当はそのカードが終わったあと、
試合のない日に支給するつもりだったんだけど、
ややっこしいから、これからは
ホームランが出た日にシウマイをあげることにするぞよ。

ぜんぶたべては、いけないよ。
試合がない日や、負けてしまった日のために、
ちゃんと、とっておくんだぞよ」


「うん。ベイスたん、とっとくやよ!」


神さまは笑顔でうなずくと、遠くのお空に去っていきました。

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わあ、シウマイが一度に4つも!
ベイスたん、全部たべちゃ、ダメだよ。

「ベイスたん、ひとつたべて、みっつ、とっとくやよ」

そうそう、えらいね。

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「きようけん、きようけん…」

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「『きようけん』って…『紀洋軒』!?」

ベイスたん、ちがう、ちがうよ!
「きようけん」は「崎陽軒」だから、全然ちがう漢字だよ!
「中村紀洋軒」じゃないよ!

「ノリせんしゅ、こんなおいしいシウマイ作れるんだ!
すごいやよ!すごいやよ!」

むしゃむしゃむしゃ

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あーあ…ベイスたん、感激のあまり
シウマイぜーんぶ食べちゃった。
どうするつもりなんだろう。

「だいじょうぶやよ!あした、かつやよ!!」

…そうだね。
きっとまた、中村ノリ選手がベイスたんのために
ホームランを打って、勝ってくれるよね。
信じようね、ベイスたん!

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カネシゲ タカシ

著者プロフィール カネシゲ タカシ

漫画家・コラムニスト。1975年生まれ、大阪府出身。 「週刊少年ジャンプ」にてデビュー。 現在は「週刊アサヒ芸能」や「スポーツナビ」に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。 著書・共著に『みんなのプロ野球川柳』、『みんなの あるあるプロ野球』(ともに講談社)、『ベイスたんやよ!』(KADOKAWA)、『野球大喜利 ザ・レジェンド』(徳間書店)などがある。 元よしもと芸人。