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さあ、さっそく試合が始まったよ!

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前評判の高かった台湾代表はその通りの実力を発揮し、
侍ジャパンを苦しめました。

しかし、日本も少しずつ反撃の機会を伺います。

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やったね、ベイスたん!
いっしょうけんめい応援したから、侍ジャパンが台湾代表に勝利したよ!

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手に汗握る試合とは今日みたいなことを言うんですね。
場内の時計を見ると、もう夜の12時。
遅い時間にはなってしまったけれど、
お客さんたちも好ゲームを心から楽しんだようです。

そんなとき、ベイスたんは、あるひとつの光景をみました。

「あやや?」

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「あややぁ……」

まだうまれたばっかりで、あの震災のことをよく知らないベイスたんにも
大切な何かが伝わったようです。

「たいわんのチーム、さいごまで、せいせいどうどうと、たたかったやよ!
ものすごく、つおかったやよ!やさしかったやよ!
だから、だから、たいわんのひとも、つおいやよ!やさしいやよ!」

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「あやや!!わ、わ、わ、わ、わんとうしゅが!?
それ、それ、しらへんかったやよ!!!
ベイスたん、どっち、おうえんしたら、よいやよか??(ぱにっく、ぱにっく)」

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コラコラ、無茶はいけないよ、ベイスたん。

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カネシゲ タカシ

漫画家・コラムニスト。1975年生まれ、大阪府出身。 「週刊少年ジャンプ」にてデビュー。 現在は「週刊アサヒ芸能」や「スポーツナビ」に連載を持つほか、テレビ・ラジオ・トークイベントに出演するなど活動範囲を拡大中。 著書・共著に『みんなのプロ野球川柳』、『みんなの あるあるプロ野球』(ともに講談社)、『ベイスたんやよ!』(KADOKAWA)、『野球大喜利 ザ・レジェンド』(徳間書店)などがある。 元よしもと芸人。