WBCのスポンサー契約をしている企業がこのような声明を発表したことは初であり、異例のことだ。ディップは、WBCだけではなく、MLBの試合への「バイトル」や「スポットバイトル」などの看板を掲出するスポンサー活動や、大谷翔平選手をアンバサダーに迎え広告を展開するなど、アメリカの野球市場に対しても大きな貢献をしている企業だ。
地上は放送という最もリーチの広い伝達手段を失うことのほか、WBCを通じた野球界への影響も鑑みて今回の声明を出したと見られる。
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(以下、ディップ株式会社公式インスタグラムの声明全文)
【WBCの放送・配信権に関する見解】
ディップ株式会社は、WBCの放送・配信権について、懸念を表明します。
私たちはより多くの方に届くよう、WBCがテレビ放送されることを当然の前提として、これまでメインスポンサーとして支援を続けてきました。
しかし、今回の放送形態では、多くの人々がWBCを気軽に楽しむ機会が奪われてしまうのではないかと危惧しています。
スポーツは、人々に夢や感動を与え、社会を活性化させる力を持っています。
この力を最大限に活かすためには、WBCのような国民的イベントが、特定の環境に限定されることなく、広く誰もが視聴できることが不可欠だと考えます。
今回の件をきっかけに様々な議論を通じ、スポーツにとってより良い環境が築かれることを願います。
WBCのスポンサー企業が「ネトフリ独占放送」に対して異例の声明を発表
「2026 World Baseball Classic®︎ Tokyo Pool」(以下、WBC)のメインスポンサーを務めるディップ株式会社は、「侍ジャパン」の試合を含める全47試合の独占放映権を、アメリカの大手動画配信会社『ネットフリックス』が獲得したことに対して以下の声明を発表した。
