近年、スポーツに親しむ子どもが減少し、子どもの体力・運動能力は低下傾向にある。一方で、少子化や運動をする子どもとしない子どもの二極化が進み、それによって体力レベルの差が生じていることも新たな課題となっている。さらに、子どものスポーツの早期専門化によるオーバーユースやバーンアウト、勝利至上主義による行き過ぎた指導や指導現場における暴力・暴言・ハラスメントといったことも課題としてある状況だ。

 こうした状況の中、スポーツに触れる子どもを増やしていくためにはスポーツ団体が一致団結してこの課題に取り組むことが必要だとして、本プロジェクトの発足へとつながった。

 取り組みの指針として、以下の3つの共同ステートメントが示された。

● Less Pressure ― 追い詰めるのはやめよう ―
 安全・安心を最優先し、オーバーワークやバーンアウトを防ぐ。
● More Collaboration ― 多様な年齢・競技・チームの人と一緒に活動しよう ―
 競技団体・自治体・学校・クラブが連携し、多様な選択肢を用意する。
● More Fun ― 楽しいから続けられる、楽しいからチャレンジできる ―
 子どもたちの「夢中」を引き出すプログラムを提供する。

 今後は、特設サイトの立ち上げやマルチスポーツ体験イベントや指導者養成カリキュラムへの反映などのアクションを推進していく。

 今回共同会見を行った参加団体の一つ、日本ハンドボール協会会長の金丸恭文氏は今回のプロジェクト発足にあたり次のように語った。
「このAI時代の中、スポーツは良さが再確認され、価値が高まっていくのではないかと考えている。そういう中で、われわれが横で連携して、子どもたちに多様なスポーツの機会を提供していくんだと。また、これからの人生100年時代において健康であり続けることは国の活性化、そして家族全体の幸せにもつながるので、日本ハンドボール協会として積極的にサポートしていきたい」

 主要スポーツ団体が競技の垣根を越えて、子どもたちのスポーツ環境の構造改革に挑む。


VictorySportsNews編集部

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